明けましておめでとうございます。
2012年11月からスタートした湘南藤沢ステーション、湘南フェリシテステーション、湘南ピアチェーレステーション合同で毎月行っております「連弾研究会」も早1年と少し経ち、ピアノアンサンブルを通してそれぞれの楽曲を掘り下げ、多角的な視野で研究に磨きをかけています。
ご参加くださる湘南地区在住のピアノ指導者の先生方との連携もますます深まっており、ステップへの参加率も一層増しております。
今年も引き続き、活動のご報告をさせていただきます。
ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます♪
以下、遅ればせながら年末12月4日に行った第13回連弾研究会のレポートです。
★シュンゲラー「新しい子どものうたの本」より
・ぶんぶんぶん/Summ,summ,summ,Bienchen,summ,herum
ドイツショット版の楽譜をお持ちくださった野口文恵先生のご厚意で、今回よりドイツ語の詩と日本語の歌詞や訳を比較できることになりました。
先生のドイツ留学中のご経験や、日々のくらしの中からのエピソードなどのお話も交え、ドイツの風土、言葉の発音や意味合いにいたるまで解説してくださり、研究会の内容も格段にグレードアップいたしました♪ 感謝いたします!
言葉から受け取る感覚の幅が広がり、慣れ親しんでいる曲も更に愛しさが増し、演奏法も変わってきます。
以下、後日いただいたエピソードを掲載させていただきます。
ミツバチは、あの丸い姿もあり、ドイツではとても愛すべき存在のようです。
蜜蝋でできたろうそく、ご存じでしょうか? 黄土色の粘度のような。
火をともすと、甘い蜂蜜の香りがします。
赤ちゃんが生まれると、直径8センチくらい、高さも50cm以上はあろうか、というこのロウソク(Bienenkerze)を用意し、生年月日を入れてもらいます。(しないお家もあるのかもしれませんが)大切にしていて、毎年 お誕生日には出して来て、お祝いの間 ともします。
太くて長いのであまり減らないようで、30歳のお誕生日にも登場したのを見た事があります。
歌詞に出て来るsumm はズム、ズ~という羽音からきたのだと思います。summenという動詞の命令形です。
日本語では、はちが飛ぶ~♪ ですが
ドイツ語では、
「ほら、痛い目にあわせたりしないよ、森や原っぱをあちこち飛んでおいで~♪」 というやさしい命令形になっています。
蜂蜜は朝食の定番ですし、ミツバチは私たち日本人より うんと身近で大事な存在なのかもしれません。
・森のこびと/Ein Männlein steht im Walde
フンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる「森のこびと」。
某大手音楽教室のテーマ曲でもお馴染みですね。(ドレミファソーラファ、ミっレっドー)
この連弾曲はD‐dur。プリモからセコンドと折り重なるようにフレージングをまとめ、とても豊かに響きます。
シュンゲラー編のこの楽譜1曲目~この10曲目までは、ほんの8~16小節の小品ばかりですが、連弾の良さが随所に現れており、豊かで美しいハーモニーの裏付けもあり、音楽の真髄が学べる一冊だと確信しています♪
★内田勝人「もっとふたりのピアノ」より
・ミシュリーのメヌエット
d-moll、4分の3のメヌエット。
プリモパートは調号を省略している譜面なので、H音はB音のナチュラルということになります。旋律的な音を意識するために、B音に一度置き換え弾いてみると、H音の響きが豊かに感じられるでしょう。レッスンする時に、ナチュラルを書き込んでみると生徒さんにも分かりやすいかもしれません。
★「もぐもぐブギ」より
・すぎやまこういち/海を越えて
交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」の中の1曲を作曲者ご本人が連弾編曲(C-dur)されているようです。
ロールプレイングゲームを知らなくても、オーケストラ編(Es-dur)の音源からもヒントを得、楽しめる曲です。ワルツの雰囲気を作るセコンドの奏法を期待します。
・櫻井順/くるりくるくる指あそび
チャイコフスキー「ひばりの歌」や、ドビュッシー「アラベスク第2番」の練習曲にいかがでしょう。あっという間に、指がくるくる回るようになりそうです♪
ぜひお試しあれ(^_-)☆
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新年の連弾研究会は、明後日1月8日(水)10時~です。
参加ご希望のお申し込みは随時受け付けております。
ご興味のあるピアノ指導者方は、どうぞご連絡ください。
今年もどうぞよろしくお願いいたします♪
shonan-piacere@dream.ocn.ne.jp
湘南ピアチェーレステーション 山口英里子