10月2日(水)、毎月恒例となりました第11回連弾研究会が、藤沢ヤマハ南口センターにて行われました。
今回も、参加者全員で演奏を交代しながら皆でディスカッションしていきました。
台風の接近で天候不順な朝を迎えましたが、湘南在住の先生方15名が集まり、和気藹々と、楽しく充実したひと時を過ごしました。
今回は拡張版で約2時間半の研究を終えると、外は気持ちのよい爽やかな秋晴れになっていました♪
音楽、芸術の秋。美味しいものに、スポーツに、実りの秋の始まりですね。
【今月の新曲】
★シュンゲラー編★ ❝新しい子どものうたの本1❞(日本ショット)より
「冬さん、さようなら」
「ろうそくの歌」
まずはシンプルなこの2曲から。
「冬さん、さようなら」は、あの「さよなら」をG-durで。セコンドとプリモの純粋な掛け合い(第2主題はプリモから)を楽しみます。素直な心が育ちそうな一曲。
「ろうそくの歌」は歌詞をつけて皆で歌いました。フレーズの膨らみ、アーティキュレーション、フォルテとピアノの表情の変化もていねいにレッスンしたい一曲です。
★内田勝人★ ❝もっとふたりのピアノ❞(音楽之友社)より
「おかあさんがこどものころ」
この曲は、プリモのメロディがa-moll、セコンドがA-durのハーモニーから成り、合わせるとセピアがかった柔らかなニュアンスが出ます。お母さんが優しく語り掛けるメッセージ性の高い曲です。
★久木山 直★ ❝もぐもぐブギ❞(カワイ)より
「エル・ドラド」
夢の国、伝説の国エル・ドラドを想像します。第2主題はまるで、スケーターズ・ワルツのようですが、奏者によりワルツのリズムの感じ方や音色の違いもあって、楽しめました。
★すずきしげお★ ❝もぐもぐブギ❞(カワイ)より
「プップチプップチププププ」
口の中ではじけるおやつ。プップチプップチとリズムもはじけ、お互いの手もぶつかる、よける、のスリルある曲です。
【湘南10月ステップ参加曲をレッスンする】
今までの研究会で取り上げた曲の中から、勉強した内容を思い起こし、更にプリモとセコンドの音色のバランス、曲の構成、様々なアゴーギクやデュナーミクの感じ方、そしてそのもっていき方、雰囲気やそれぞれの役割、といったアンサンブルに必要なことから、音楽的なことまで、活発に意見が飛び交いました♪
改めてステップやコンペの評価の基準なども確認(?)し、以下の4曲をステージで演奏します。
すべて ❝もぐもぐブギ❞(カワイ)より
★若松 歓★ 「はじめてのクッキング!!」
★佐藤 眞★ 「翔くんの無人島探検」
★内田勝人★ 「グラナダの風」
★萩原英彦★ 「枝を伐られた樹の嘆き」
金子彩子先生よりのお達しで、急遽決まった企画。フリー7分で参加します。
練習期間は2、3週間という感じで合わせもままなりませんが、毎月研究した成果が少しでも出せるよう頑張ります♪
以下参考まで
l 23ステップ・評価の基準(目安)
S 感動の度合いが非常に大きい演奏
A 標準の演奏より、音楽性やテクニックなどにプラス要素のあった演奏
B 標準の演奏(該当するステップに十分な合格レベル)
C もう一息の努力・工夫でさらに充実した演奏に
D もう一度同じステップにチャレンジ
l フリーステップ・感想の種類(目安)
Bravo 感動しました!
Great 素敵でした!
Fine 楽しめました!
Almost もう一息!
l コンペ・審査員が評価する項目の例
(1)音の正確さ・明確さ (2)音・響きの美しさ (3)拍子とリズム・拍節感
(4)テンポの選び方 (5)メロディと伴奏のバランス (6)暗譜の精度
(7)デュナーミク (8)四期それぞれのスタイルを適切に表現する力
(9)音楽の構成力 (10)ペダリング (11)自発的に音楽を楽しんでいるかどうか(12)ステージマナーなど
レポートは長くなりましたが、会に参加していると本当にあっという間です。
活動にご興味のあるピアノ指導者の方は、どうぞお気軽にお問合せください♪
毎月第1水曜日。皆様のご参加をお待ちしております。
shonan-piacere@dream.ocn.ne.jp ピティナ湘南ピアチェーレステーション 山口英里子