5月8日(水)、五月晴れの心地よいこの日。
連弾研究会に向かう藤沢駅からも、富士山の美しい姿が望めるほどの良いお天気でした。
今回は「もぐもぐブギ」(カワイ)から
・ブルゴーニュのこもりうた(2013コンペ初級B課題曲)
・はじめてのクッキング(2010コンペ初級A課題曲)
・くまさんば(2005コンペ初級A課題曲) を取り上げました。
★ブルゴーニュのこもりうた(湯山 昭作曲)
Aの部分:4分の2拍子、B-dur。
プリモのメロディーの細かいアーティキュレーションに配慮しながら、4+4小節で変化するデュナーミクで膨らみをもたせ、9小節目からのセコンドのメロディーに繋げていきます。
その際プリモも2+2小節で高音でオブリガート的に音色を変え、13小節目から再びプリモが冒頭の主題を奏で、その後先ほどのセコンドのメロディーがヴァリエーションされた形で現れます。
(そこへ渡す際のプリモも16分音符の上行形で装飾され、セコンドメロディーの際のプリモのオブリガートも同様に16分音符で装飾されています)
「遠近感をつけて歌う」というご意見に納得。
その間の起承転結も見事にまとめられており、演奏を聴きながら楽譜をじっくり読み解いていきす。
Bの部分:G-dur。
ブルゴーニュのメロディー。
ワインの豊作を喜んでいるような、楽しく足踏みしたくなるような場面です。
これも4小節ごとにデュナーミクが変化し、起承転結。
セコンドのメロディー4+4からプリモのメロディー4+4へ移行。
その8+8の間、セコンドのバスは空虚5度四分音符での刻みから、付点四分音符、八分音符のリズムに変化。
ここはペダルを踏みながら躍動感を出すのがとても難しいところ。
全体のテンポ感で雰囲気もずいぶん変わるので、それぞれの魅力も試してみました。
そして、エレクトーンのオーケストレイションで贅沢なアレンジ!
この日のために、小林順子先生が書き下ろしてくださいました!ホント素敵なんです!
う~ん♪うっとり。フランスの田舎の田園風景を想像します。
こんな音を生徒さんに聴かせてあげたら、ピアノの音色も一層豊かになることでしょう。
そして今回は、皆さんでエレクトーンの演奏にも初挑戦してみました!
ドキドキ、わくわく。
★はじめてのクッキング(若松 歓作曲)
Aの部分:4分の2拍子、C-dur
Bの部分:a-moll
「だいすきなけん太くんがお家に遊びにくるから、頑張ってはじめてクッキーを焼く女の子」
の気持ちになって演奏。
この楽譜を見た時に、誰しもNHKきょうの料理のテーマ曲を思い浮かべるのではないかしら・・と思い小林先生にお話ししてみたところ、これまた素敵なアレンジを作ってくださいました。
エレクトーンのタッチや仕組みについても、わかりやすくご説明いただきました。
一同、興味津々です♪
★くまさんば(はじ・ひろし作曲)
アラブレーヴェ、C-dur。
八分音符4つの断片の掛け合いのアプローチから始まり、3小節目からのメロディーのリズムは、セコンドで2分の1の縮小で。
続く4小節目もこの縮小でに繋げていて、この3種類のモチーフがパズルのように曲全体にちりばめられています。
その中に、2か所のB♭7の和音で、曲全体を引き締めます。
「サンバ」のリズムを、エレクトーンのパーカッションで鑑賞。
スカラムーシュのリズム。(←小林先生) フムフム。
マツケンサンバ。(←筆者) え?(笑)
そんなところ、こんな感じよと小林先生。ササっとブラジルのサンバをエレクトーンで演奏してくださり、一同「ほ~~。」
何でも弾いてくださる先生に、一同尊敬の眼!
イメージが膨らんだところで、アイディアもどんどん出てきます。
演奏もノリノリ♪
でも「くま」であることを忘れないように。。なるほど!
四分休符の後の四分音符の「発音」を合わせる難しさ。
音の立ち上げ方など、タッチや息づかい。
空間を聴く「アンサンブル力」。・・・大切ですね(*^_^*)
毎月恒例の研究会も今回で7回目。
本当にいろいろな意見が飛び交います♪
新しいお仲間も増え、和気あいあい、楽しく、(でも真剣に)学んでいます(^_^)v
活動にご興味のあるピアノ指導者の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください♪
shonan-piacere@dream.ocn.ne.jp 湘南ピアチェーレST 山口英里子