三寒四温のこのごろ。
ここ湘南の地も、ポカポカ陽気と冬のわずかな名残とを行ったり来たりしています。
3月6日(水)に、5回目の連弾曲研究会&ささやかなサプライズ企画(!)を行いました。
今回は以下の4曲を演奏しながら、ディスカッションしました。
①ギロック:ピアノピースコレクション3(全音)より 4手連弾「フィエスタ・マリアッチ」
② 〃 〃 「ブギ・プレリュード」
③内田勝人:もっとふたりのピアノ(音友)より 〃 「おさるのおやまのハイキング」
④ 〃 〃 「海賊船」
そしてサプライズ企画とは・・・
【フィエスタ・マリアッチ】
「快活なダンスのテンポで」のC-dur、8分の8拍子。
軽快なスタッカートが印象的なリズム感溢れる第1主題と、graziosoで少しエレガントな第2主題。
そしてF-durに転調、4分の4拍子「ハバネラのテンポで」。
さらにDes-durに転調しハバネラが続き、全音音階の和音と音階の反行形とともにC-durへの移行を試み、第2主題、第1主題が再び現れ終結する曲です。
一組演奏してみたところで、一同「ハバネラのテンポで」の部分に注目。
メトロノーム四分音符=88。う~む、なるほど。
ついついまとめやすいテンポに奔ってしまいやすいので、このテンポでハバネラの雰囲気を損なわないように、順に演奏していきます。このテンポでもたせるのはムズカシイ。。
また、その後Des-durに転調する1小節前(67小節目)のsecondoの演奏法に着目。
左手のF-durのドミナント(C音)からトニック(F音)にいくつもりで、フェイント(笑)をかけてDes-durのドミナント(As音)を弾いてみようということになり、全員でチャレンジ。
しかも、その間のペダル記号は途切れている?!!
68小節目の右手は、Des-durの音階をEs音からスタートしています。
さあどう弾こう・・・。ターニングポイントになるこの2小節を順に演奏し、気づいたことをディスカッションしていき、また別の奏者が音にするという作業を繰り返しました。
プリモ奏者は固定で、セコンド奏者が入れ代わり立ち代わりで試みたところ、プリモ担当の先生は「皆さんのいろいろな解釈、演奏法、音色に個性があって、面白い!」と感想を述べられると、一同大きくうなずいておらえました。ホント面白かったです!
途中、YouTubeでお上手な演奏も視聴したところ、ハバネラのテンポもかなり速く、確かに勢いでもっていけばまとめやすいのですが、ギロックはどんなイメージで作曲したのだろうかと・・・今後の課題です。
ここまで小一時間。深まりましたね(^_^)v
【ブギ・プレリュード】
ハバネラに翻弄された後は「ブギ」。同じC-durでも雰囲気はガラリと変わります。
セコンドのコードベースC→F→C→Gに乗って、プリモが軽快に明るく弾みます。
楽譜があるゆえに、間の取り方など前倒しにしてもよいものなのか、前倒しはどこまで許される?いやいや楽譜通りに弾くべきか、などなどディスカッション。
これも、奏者の個性が色濃くでる一曲でした。
そして次は、第2回連研でも取り上げた内田作品を、ステップで生徒さんが演奏するという先生からのリクエストで、2曲を取り上げました。
【おさるのおやまのハイキング】
課題として
・テンポ感
・どこまで一息に歌うか
・3小節目のアーティキレーションを何種類か比較してみる
・セコンドのバス音と右手和音のバランス、長さの調節により雰囲気が変化する
・Coda2小節間のアクセントとアクセント+スタッカートの扱い方
などの意見が出ました。
【海賊船】
・これもテンポ感。奏者のレベルにより、もっていき方が変わる
・24小節目g-mollの部分などのペダルの踏み方
などなど話は尽きません。
そして、会も終わりに差し掛かったところで・・・「さぁでは、お歌を歌いましょう♪」・・・?
さて何を歌うのでしょう??
♪♪♪~「ハッピーバースデー」の前奏とともに全員笑顔で大合唱!!
我らがプリンス、ヤマハの柏木さんが大きな花束を抱えての登場です♪
?まだキョトンとしたお顔をなさっているのは、金子彩子先生。
3月7日は金子先生のお誕生日。一日早いお祝いです。
今年は記念すべき節目の年。3回目の成人式、還暦を迎えられました。
今回残念ながらご欠席の先生方も、「一緒にお祝いしたかった」との一言を添えられたくさんの方が参加なさっています。
金子先生は、豊富なご経験をお持ちでありながら、我々にも垣根を作らず、いつも温かく接してくださいます。そして、いつもたくさんの刺激をいただき、心より感謝しております。
4回目の成人式に向けて、ますますのご活躍とご健康、ご多幸をお祈りいたします♪
いつもお世話になっているヤマハ横浜店の柏木さんと金子先生の2ショット♪
お雛様のようです(*^_^*)
バースデーソングは脚本があったの?と金子先生。
いえいえ、事前通達も打ち合わせもございません。
皆様の歌唱力、連携力、そしてお祝いしたい気持ちがひとつになった瞬間でした♪
次回は湘南フェリシテST主催、4月3日(水)です。
春休みですので、特別企画が飛び出すかも(^_-)-☆。どうぞよろしくお願いいたします。
湘南ピアチェーレST 山口英里子
活動にご興味のあるピアノ指導者の方はこちらまで→ shonan-piacere@dream.ocn.ne.jp