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沖縄市立泡瀬小学校クラスコンサート~2012年12月17日 山崎裕先生をお迎えして~

いつもの音楽室とは、ちょっと違う雰囲気の中、子どもたちの大きな拍手に迎えられた山崎裕先生──。演奏に入る前に聴き方のポイントを伝え「でも、無理にわかろうとは思わずに、自然に聞きましょう」と、すぐに「エリーゼのために」を演奏されました。
素敵な音色と速くかつ軽やかに動く指に、真剣なまなざしで聴き入る子ども達。
テーマは「ベートーヴェンとショパン」と題し、ショパンのエチュードOp.25-1『エオリアンハープ』、Op.10-12『革命』が続きます。その後、ベートーヴェンの「字の癖」やショパンが曲を作ったいきさつ等をお話すると、子どもたちの中から大きな笑い声が飛び出しました。「歴史上の人物」がグッと「身近な人」に変わった瞬間です。



また、ドビュッシーの「アラベスク第1番」では、ピアノの周りに子どもたちを集めて演奏され、ピアニストの指の動きやピアノのハンマーの動き、また息使い等を間近で見せて下さいました。どの子ども達も身をのりだすほど反応はすばらしいものでした。
コンサート最後の曲、ベートーヴェン「ソナタ『月光』より第3楽章」を弾き終えた後、山崎先生は次の事を話されました。
「ベートーヴェンとショパンは、生きた時代は違うけど、ショパンはベートーヴェンから大きな影響を受けていました。いい事を『真似る』ということはすばらしい事で、『学ぶ』ということは、実は『真似る』という事です。小さい時にいい事を『真似る』という経験をたくさんする事が大切です」と。
その後、子ども達が授業でいつも歌っている「ビリーブ」を山崎先生のピアノに合わせて全員で楽しく合唱しました。

このように、あっという間にコンサートが終了しました。教室を出ていく子ども達の「満たされた笑顔」が印象的で、決して忘れられないものになった事でしょう。

沖縄新都心ステーション 玉城由利子


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