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【レポート】10/31 リトミックで学ぶブルグミュラー(大城依子先生)

[実施レポート:リトミック×ピアノセミナーシリーズ]

2014年10月31日(金) 東音ホール
「リトミックで学ぶ ブルグミュラー」 ~小学生へのリズム・表現指導のヒント~ 講師:大城依子先生

 参加者は何と80名の大盛況でした。東音ホールが狭く感じられる程でしたが、参加者、お一人お一人の熱意が伝わってきました。
 その中で始まった大城先生のお話は、この熱気に答える以上の貴重なものでした。大城先生がジュネーヴで経験されたことから、西洋文化と日本文化の根本的な違いが音楽にも影響していることからお話が始まりました。

 音楽は前へ進み、楽譜は左か右へ、西洋の文字も左から右へ進む横の感覚。また、バレエや噴水のように上へアップする感覚。西洋人にとってこの感覚は自然に入ってきます。
 それに対して、日本の文字は縦に進み、日本舞踊や滝のように下へダウンする感覚。
その日本文化との違いを理解した上で拍子やフレーズを指導すると分かりやすいリトミックになるということです。
141031yamanoteseminar01.jpg リトミックは、まず①体験して、次に②感知する。そして③取り込む(内在化する)が基本。これを元にしてブルグミュラーの曲を使って様々なアイデアを披露されました。参加者が体験することもできました。「アラベスク」で、グループによる活動。西洋では馬ものは避けられないという面白いエピソードから「狩り」「貴婦人の馬」における、ギャロップというリズムの重要なこと、また、休符や下へ上への流れも身体表現でおぼえることが大切ということを、DVDを見ながら語られました。
141031yamanoteseminar02.jpg まとめとしてフォルミュルリトミック(Formules rythmiques)~リズムの基本型~も学び、リズムと呼称の言い回しが同じテンポであることがわかり驚かされました。
例えば、ターティティ ♩♫ (長い、短い、短い)をダークティル Dactyle(長い、短い、短い)といいます。
        
 大城先生の幅広い見識が、楽しい雰囲気をかもし出すお話しと、時々弾かれる美しいピアノの音色によって、参加者の気持ちを最後までひきつけました。子どもたちが楽しく学べる方法を、ここに書ききれないほど沢山教えていただいた豪華な講座でした。

   (文:槇則子・山手支部会員)

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