2010年6月10日(木)の爽やかな朝、東音ホールに集まった皆様と、たっぷり2時間、
素晴しいお話のひと時を過ごしました。
「大作曲家モーツアルトについて」をテーマに、久元祐子先生の深いご研究のもと、
自然体で、緻密な分析と気品のある"お話と音"を心ゆくまで聴かせて頂きました。
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■セミナー内容■
・演奏の中にモーツアルトの素顔の部分をいかに見つけるか?
・歌心(オペラの好きな作曲家であった)
・2種類のタッチを使い分けて
・・・Cantabileとmarcatoを歌い分けることによって、曲も軽やかさとスピード感が出てくる。
地球の引力を借りて45グラムの重さで鍵盤に落とす。7秒のタッチ。
指の先と指腹のふくよかな部分を使い分ける。指頭の感覚を持つ。
♪調性:長・短―キャラクターが変わるのを意識する、生徒にポイントを教えドラマ性を作る。
♪拍子:2拍子系、8分の6拍子ではどのように違うか?
♪テンポ:もう一人の指揮者を頭の中に置き、テンポコントロールする。
→「4分音符=60」のテンポ感を鍛える。基本テンポを持つこと。
♪音楽に聴こえるためには:歌を考え、息・弦を想像しながら弾く。
♪音形から読み取る色々なテクニック(洞察力)を持つ。
→上行音、下降音、2音のフレーズ
モーツアルトが使っていた楽器①チェンバロ②クラビコード③ピアノフォルテ
楽器によるフレーズ感の違いを考える。
♪演奏は気品と音楽形式美を表す。少ない音符で優美な感情表現をする。
イメージに近い音を出す。
♪ペダリング:耳で学ぶ。澄んでいる音、濁りの無い音。
♪フィンガーペダルを使うとき、考える音
♪楽譜:原典版を使うとき、アーキュレーション・フレージング・ディナミーク・
フィンガリング・ペダリングなど 他の校訂版など参考にして書き込むなどする。
細かい曲のお話は割愛させて頂きます。
著書もございます。「久元祐子」HP で検索ください。
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***次回予告!!山手支部セミナー 於:東音ホール***
2010年9月9日(木)10:00~12:00
沢田菊江先生「生涯学習時代のピアノ教室運営」
お申込みはお早めに!お待ちしています。
(文:支部長 上総治子先生)