冷たい秋風が心にもしみわたる、しみじみとした季節を迎えました。静かに更けてゆく秋の夜長を、いかがお過ごしでしょうか。
9月4日(月)に菅原望さんによる学校クラスコンサートが開かれました。
Readyfor企画・仙台おりひめステーション代表 武内園子先生を筆頭に、石巻市立湊小学校と石巻小学校で開催いたしました。
石巻市湊小学校は東日本大震災で地震・津波の多大な影響を受けた地区の一つです。
地域が壊滅的な被害を受けたことから、現在 湊第二小学校が廃止となり、湊小学校へ統合となりました。改修後の綺麗な校舎からは、休み時間の子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきました。
クラスコンサートは、子どもたちの大きなご挨拶から始まりました。
きちっと整列していたことから一遍、好きなところでどうぞとお話があると、一斉にピアノの周りに集まりだしました。
子どもたちで埋め尽くされ、ピアニストが見えなくなるくらいみなさんピアノに興味津々でした。
※石巻小学校 ※湊小学校
どんな作曲家がいるか知ってるかな?
子どもたちからは知ってるー!!の嵐。
子どもたち一人一人に耳を傾け、たくさんのコミュニケーションをとっていました。
演奏は迫力ある「革命」からはじまり、「エリーゼのために」、ファジル・サイがジャズのように編曲した「トルコ行進曲」、「月の光」とどこかで耳にしてきたであろう有名な曲を披露しました。
曲の合間に解説やクイズや楽しいトーク、菅原さんの答えに子どもたちの大爆笑もあり大喜び!
演奏クイズでは、どちらの手が主旋律なのか、何回テーマがなっていたのか、どこで弱音ペダルをはなしていたのか、ピアノを弾くうえで大変重要で必要なことをあえてクイズ形式にし、子どもたちからは集中して数える様子や静かに耳を澄ませ聴き惚れる様子、目からも耳からも心躍る演奏ばかりで子どもも先生方もくぎづけでした。
その後も、「クシコスポスト」の演奏に運動会の曲だ!とピアノの周りを走り回る子や、スペインの情熱的な音楽「火祭りの踊り」に驚きの表情と、楽しい時間はあっという間でした。
子どもたちからは感謝の気持ちを歌にのせて、「フレンドシップ」を元気にプレゼントしてくれました。
最後は武内先生の鍵盤ハーモニカと子どもたちの合唱による共演で、「夢をかなえてドラえもん」をみんなで演奏しました。
終わった後は感動・喜びの声と、たくさんのお礼の言葉、笑顔いっぱいの終演でした。
当日の様子は、河北新報社・テレビ局 東北放送から取材があり紹介されました。
震災後、社会の大変さを感じたであろう子どもたちが少しずつ当時の恐怖を薄らいでくれますよう祈って。
演奏してくださったピアニスト菅原望さん、当日までの準備や運営をご教授くださった武内園子先生に感謝申し上げます。
鈴木 絢佳