魅力ある演奏をするために大切にすべきことを9つの項目にまとめて示して頂きました。
- 曲のスタイル(国・年代・背景)を知ること
- 調性により、色を感じること
- テンポは、表現が自由にできるテンポで!
- 拍子を意識し、拍節感、強拍弱拍を大切にする
- 形式を知り、構成を考え、間を感じ取る
- スラーの意味を考え、フレーズのまとまりを理解する
- ハーモニーによるカラーを感じ、T-S-D-Tや Ⅴ-Ⅰ(解決)の流れをうまく連結させる
- リズムは、拍の間を感じると生き生きする
- 強弱は、時代や作曲家別に違う。大小だけではなく、明るさ暗さ、温度、演奏者の人数の違いとしてとらえる
伊賀先生のセンス溢れるピアノ演奏とともに、私の心にしっかり残ったのは、先生が何度も言っておられた『浮遊感』という言葉。
豊かな演奏は、音と音との間の響きをどう表現するかにかかっていて、そのためにはゆっくりと音をよく聴いて練習し、音と音との間に浮遊感を感じることが大切であるということ。先生の演奏からは、そのステキな浮遊感を感じとることができました。
このような、言葉で伝えるのがとても難しい感覚的なことは、まず指導者が演奏で示して感じてもらうことができるように、私自身の演奏力も磨いていかなくてはと身が引き締まる思いがしました。
その日のレッスンに生かせる内容も満載の、盛り沢山の学びを頂いたセミナーでした。 伊賀先生、ありがとうございました。
Rep:ピティナ名古屋支部 赤松 佳容子