2016年6月4日(土)角野美智子先生を講師にお迎えし、コンペ会場としても人気の高い、カワイ表参道コンサートサロン パウゼにて、「2016年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲公開レッスン」を 自由が丘リバティステーションと調布グローリアステーションの共催で開催致しました。
<公開レッスン>
第1部 10:00〜 A2級、A1級
第2部 13:00〜 B級、 C級
そして、15時30分からはプライベートレッスンという形でレッスンをしていただきました。
角野美智子先生の暖かいお人柄の感じられる和やかな雰囲気の中、それぞれの受講者の年齢、級、楽曲に応じてとてもわかりやすい表現で、限られた時間の中でしたが、丁寧にそして適切なアドバイスをしていただきました。
また、A1級では 同じ選曲の方が多く、通常のお一人ずつのレッスン以外に先生が工夫を凝らされ、同じ受講曲の方達がステージに上がり順番に演奏した後 、その曲に共通して注意する点を受講者達に 常に話しかけながら レッスンをされました。普段 なかなか見ることのできないグループレッスンの様子を興味深く拝見致しました。
<レッスンの内容>
・指先に意識を持つこと
・歯切れの良いスタッカート、弾む音の弾き方
・脱力のできた(弾いてすぐ抜く)開放された響きの良い音作り
・アウフタクトの捉え方について
・音楽の流れを感じて弾くこと
・長い音が短くならないように、音の響きを聴くこと
・拍感を持った演奏とテンポについて
・調性、和声感を持って(和音付けして練習)、それに伴う音色の変化
・音が濁らないようペダルを踏むコツ(あと踏みの徹底)
・フレーズをつくるために、歌って弾くこと
・弾く音も大切だが、離れてからの空間を意識して弾くこと
2部最後の質問コーナーでは「コンペで全国決勝大会まで行く方の演奏と、そうでない演奏の違いは?」という聴講者の質問に対し「 曲を十分理解した上で、最終的には こう弾きたい!という本人の強い意思や、本人の中から発する音色感、 そして説得力のある演奏です!」と熱く語られていた先生の言葉に共感すると共に、とても心に響きました。
受講者、聴講者の方たちからは「これからコンペ本番に向けての新たな課題が見つかり、大変有意義な時間でした。」「指導者から一方的に発信するのでなく、常に生徒の目線に立ち、それぞれのレベルに合った指導が素晴らしかった。」「先生のレッスンの中で受講者の演奏がよくなっていくのがわかりました。 」「 角野先生の 演奏の会場に響く美しい音色が素敵でした!」などの感想をいただきました。
本日の レッスンを拝見し、コンペに限らず、 日頃から生徒が理解できるように適切な言葉がけをし、 その生徒の内なるものを上手に導き出せる指導者を目指しこれからも学び 続けたいと 思います。
お忙しい中、長時間にわたりレッスンをしていただきました角野美智子先生に、心より感謝申し上げます。
そして受講者、聴講者の皆様、ありがとうございました。
共催 : 自由が丘リバティステーション 代表 太田 留里子
調布グローリアステーション 代表 永井 祐子
(Rep. 自由が丘リバティステーション 太田留里子)