4月22日、カワイ広島コンサートサロン "パーチェ" にて開催されました久元祐子先生の「名器から生まれた名曲『モーツァルトとヴァルター・ピアノ』」に参加された宮本祥子先生からレポートをいただきましたのでご紹介いたします。
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今回、広島に久元裕子先生が来られると知り、とても楽しみにしていました。
「モーツァルトとヴァルターピアノ」について語られたお話は、奥深く、感慨深いものでした。また、先生のピアノ演奏から、人物、楽器、歴史への理解を深め続けていくことの素晴らしさを感じました。
モーツァルトの生きた時代には、多様なピアノとの出会いがあり、そのことがどれほど作曲家や聴衆の心、耳を刺激したことでしょう。その時代の楽器を知り、作曲家の心に想いを馳せることで、楽譜が様変わりしたかのような驚きがありました。
お話は音楽美学、音楽修辞学、形式、現代のピアノでの奏法にまで及び、具体的な表現方法を学ぶこともできました。
先生の美しい音色と共に語られた今回の講座は、まるでサロンコンサートのように、贅沢な時間でした。
その驚きや感動を伝え、モーツァルトの作品を演奏する喜びを味わってもらえるよう、指導していきたいと思います。そして作品へ想いを馳せることの楽しみや、知ることの喜びを、生徒と共に味わっていきたいです。
9月に行われるショパンとプレイエルピアノの講座も、今からとても楽しみです。
(レポート 宮本祥子先生)