秋田ステップ開催レポート(2019.12.15)
今年はインフルエンザの流行も早く心配いたしましたが、出演者の皆さんは元気にご自分の演奏をされておりました。
アドバイザーの先生のお話を、出演者の皆さんや同行した保護者の皆様も真剣に聞いておりました。
トークコンサートもとても良い時間帯のタイミングで素晴らしい演奏をお聴かせいただきました。
ステップは音楽を楽しむ皆さんに、このステージでより向上心を持ち勉強していく本当に素晴らしい機会であると思っております。





2019年12月11日
秋田ステップ開催します(2019.12.15)
ごあいさつ
ピティナ・ピアノステップ秋田地区へのご参加ありがとうございます。
ピアノの300年以上に及ぶ歴史に、左手のみで新たなページを刻み続ける
ピアニストの一人である舘野泉さん。65才で脳出血で倒れ右半身不随となっ
てから、2年かけて左手だけの奏法を習得し「左手のピアニスト」として活躍
されています。左手だけで弾くという制約の中、左手の親指と人差し指でメロ
ディ、残りの指で和音を弾き分けるなど常識を覆す奏法で、独特の"うねり"
を生み出し、音楽の世界に身をゆだね、その深い本質を紡ぎ出しています。
舘野さんを並外れた技法の習得に駆り立てたものは、「いくら聴いてもいく
ら譜面を見ても満足することができず、たまらないほどに自分で弾きたいとい
う気持ち」と「それをまた見てもらいたいという気持ち」だったそうです。
音楽は、聴くことで極上の楽しみを感じることができますが、自分で演奏す
ることでより音楽の素晴らしさを感じることができるのです。
ピアノを弾くこと、その音を聴いてもらうこと、そして、その姿を披露する
ことができる今日のステージは、音楽を心から愉しめる絶好の機会であり、豊
かな人生の一ページとなるでしょう。また来年も再来年も、これから先ずっと
生涯にわたり、全国年間602カ所で開催されているピティナ・ピアノステッ
プのステージを通じて、ピアノ演奏に親しんでいただけることを願っております。
ピティナ秋田支部長 若松マキ
(当日のプログラムより)
2019年4月12日
【セミナー実施レポート】2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー
2019年3月24日(日)にヤマハミュージックリテイリング秋田店 3Fホールにて鈴木 弘尚先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」を開催いたしました。
この日はA級からC級のバロック・古典・ロマン・近現代の課題曲について解説していただきました。
今回の講習で鈴木先生が強調されていたのは、日本と西洋では言葉の発音、話し方が根本的に違うという点です。日本語は一語一語が均一であるのに対し、西洋の言葉は必ずリズムがあり抑揚があること、これは音楽も同じであり、例えば英語は早口であっても抑揚があるように、西洋の演奏は速いパッセージの中にも必ず歌があるなど、様々な例を用いてわかりやすく説明してくださりました。その上で、どうしたら自然に音楽を奏でることができるのか、鈴木先生がこれまで学ばれてきたことのエッセンスを沢山教えていただきました。
まず各時代の弾き分けについて、バロックや古典は単語で語る音楽、そのため短いフレーズではっきりとした発音が大切、対してロマン派は母音を豊かに伸ばして歌うイメージで、それまでの時代よりも長くフレーズをとっていく、近現代が特徴的な和音を強調させるなど、それぞれの時代の特徴を捉えた演奏をするためにはどうしたらよいのか、具体的なイメージがわきました。
またハーモニーの感じ方についても非常に勉強になりました。単旋律であっても和音を頭の中で鳴らしながら、実際には鳴っていない音を聞くようにする、そうすることで音色は自然に変化していくものだ、そのような音の感じ方の脳の回路を作っていくことが練習なのだという言葉が印象に残っています。
そして今回のセミナーにおいて重要なキーワードのひとつにイクタス
(中心)という言葉がありました。どんなフレーズにも開始点・イクタス・終止点があり、イクタスの大きさによって速さや引力の強さが変わってくるということ、イクタスの場所を探すためにはリズムが変化するところ、高い音、強烈な和音に注目するということなど、曲を演奏する上で非常に大切なこと、まさに西洋の音楽(そして日本との違い)の根幹を成す考え方を教えていただきました。
これまでピアノを学習してきた中で"もっと音楽的な演奏ができるように"西洋のリズム感を感じて"とアドバイスをいただいたことは何度もありましたが、具体的にどのように改善したらよいかわからず模索していた部分がありました。今回のセミナーを通して、様々な例を交えながら的確に説明していただき、自然な音楽の感じ方、わかりやすく伝わりやすい曲の組み立て方を学ぶことができたのは自分にとって大きな財産となりました。A1級からC級へと進むにつれて、それまでの説明のエッセンスがどんどん組み合わさって曲が作られているのだなとしみじみ感じ、これからの曲作りに余すことなく生かしていきたいと感じました。
最後になりましたが、遠い秋田の地まで足を運んでくださり本当にありがとうございました。
Rep:小野 葵
2019年1月 7日
秋田ステップ開催レポート(2018.12.16)
それにもかかわらず会場には参加者が次々と到着し、冬道のトラブルを考えてか結構早く集まりました。
お客様の中には、参加者のご家族だと思いますが、お年を召した方が多く会場に入るお姿がとても楽しみでおられるような感じを受けました。
ステップ本番では、やはりいつもとは違い予期せぬ事が起きたりと参加者の緊張が伝わって来ました。
途中曲が止まってしまった参加者にアドバイザーの広瀬美紀子先生が「大丈夫よ!最後まで頑張ってみましょう!」と暖かな言葉で励ましていただき、最後まで弾ききるという感動の場面もありました。
中にはご自分のお子様の演奏に涙するお父様もいらしたようです。
講評前に行われる音楽ゲームコーナーは毎年好評で目を輝かせて参加する姿は、緊張から解放された微笑ましいものです。
アドバイザーの先生より多くを学び、とても有意義な秋田ステップでした。






















2018年12月12日
秋田ステップ開催します(2018.12.16)
ごあいさつ
ピティナ・ピアノステップ秋田地区へのご参加ありがとうございます。
これまでは、「子どものうちに始めなければ、ピアノは上達しない」
と言われてきました。
しかし、最近の研究では、大人や高齢者でも、ピアノ演奏に大切な「脳梁」
というものを大きくすることができると分かってきています。
大人でも子どもでも、より効果的な上達のポイントとして、
以下の3つが紹介されていましたので、ご参考にしてください。
1.好きな曲を弾く
2.休憩を取ってリフレッシュし、集中力を蓄える
2.イメージトレーニングをする
(イメトレをしているときの脳の動きは、
実際に体を動かしているときと同じ動きをするそうです)
あるTV番組で、65歳で退職した後にピアノを習い始めた男性が、
ショパンのノクターン12番を演奏されていました。
「ピアノが好き、この曲が好き、ショパンが好き」という思いが、
ひしひしと伝わってくる演奏でした。
そして、「作曲家が心血を注いだ芸術作品を自分で再現できる、これが一番の楽しみ」
と語った言葉に心を打たれました。
楽器に向かうだけでなく、美術館に行って絵画鑑賞したり、
街や森を散歩したりするなど、心の栄養を取ることも大事です。
みなさんが、自分に合った練習方法を見つけ、
生涯にわたってピアノ演奏に親しんでいただけることを願っております。
ピティナ秋田支部長 若松マキ
(当日のプログラムより)
2018年4月13日
【実施レポ】2018年度ピティナピアノコンペティション課題曲セミナー(関本昌平先生)
2018年3 月17 日(土)秋田市にぎわい交流館AU にて関本昌平先生をお招きし、「2018年度ピティナピアノコンペティション課題曲セミナー」が開催されました。
この日はAl 級から C 級のバロック・古典・ロマン・近現代の課題曲について解説していただきました。 美しい音色に包まれあっという間の2 時問でした。拍子の感じ方やモチーフ毎の表情の違 いの表現の仕方、響きの感じ方等々、自然な音楽の流れの中にあって、フレーズの素敵な感じ方や曲作りの仕方をポイントをしぼって解説していただき、非常にわかりやすくためになるセミナーでした。課題曲に関連した具体例として、同じ調の作品やその作曲家の似たモチーフの作品など知っている曲を挟みながら解説していただいたことにより、さらに理解が深まりました。
特に興味深かったのは実際に音が出ている前後ついてのお話です。フレーズが始まるとき はまず音が出るまでの準備、すなわち出す音のイメージをしっかり思い浮かべ会場の空気 も感じながら、音が鳴る前の音や空気を聞くこと、そしてフレーズの終わりは次の音がどんな音かイメージしながら最後まで音を聞くこと、なによりも聞いている人に音をイメージさせることが大事であるというお話が印象に残っています。また、響きが空間のどこに浮かんでいるのかイメージする、煙や香りのように漂う響きを捉えるといったお話もあり、実際に鳴っている音を聞くのはもちろんのこと、その前後の空気も含めてーつの作品であり音楽であるということを実感しました。 今回のセミナーを通してフレーズの感じ方について根本的な部分から学び直したように感 じます。
「曲」とは漢字の通り自然な曲線で描かれているものであり、そこに時代背景や作曲家の特徴が加わり深みを増しているという基本的でありながら非常に重要な部分を学ばせていただきました。課題般一曲一曲の解説にとどまらず、 今自分が抱えている曲にもすぐに 応用できるポイントが沢山あり、関本先生の音や一つ一つの言葉の印象が薄れないうちに早くピアノの練習がしたいと感じる、本当に素敵なセミナーでした。遠い秋田の地までいらしていただき、本当にありがとうごぎいました。
2018年3月19日
3/4(日)支部入賞者記念コンサート開催
招待演奏の中学2年 谷昂登さん(福岡県)は、躍動感と力強さと繊細さを兼ねた演奏でお客様を魅了し、たくさんの「ブラボー」をいただきました。
年齢の近い参加者の皆さんには、とても大きな刺激となり、新年度への気持ちをさら高める機会となりました。
私達支部会員一同、向上心をもって進んで参りたいと、改めて決心する充実した一日となりました。




2017年12月21日
秋田ステップ開催レポート(2017.12.17)
ピアノ学習者が憧れる名曲や季節を感じさせる曲、また合唱や鍵盤ハーモニカのアンサンブル、今年初参加のハンドベル等本当にステージをより華やかに、素敵にしてくれました。
1人でも多くの皆さんにステップの経験を重ねながらもっともっとピアノが好きになっていただきたいとスタッフ一同願っております。
アドバイザーの先生方、ありがとうございます。







2017年12月13日
秋田ステップ開催します(2017.12.17)
ごあいさつ
ピティナ・ピアノステップ秋田地区へのご参加ありがとうございます。
「山鹿のピアノ」または「木村ピアノ」と呼ばれているピアノを
ご存じの方も多いことでしょう。
1924年頃(大正時代末期)、美しいピアノの音色に感動した山鹿の木工職人の
木村兄弟が、より多くの人にピアノの素晴らしさを伝えようと、近所の人が購入した
スタインウェイのアップライトピアノを手本にして見よう見まねで作り上げたものです。
当時は、日本製アップライトピアノが650円、
スタンウェイなどの輸入ピアノが1600円。
公務員の初任給が60円の時代ですから、
とても庶民の手が届くものではなかったのです。
そこで、自分たちで作ろうと思い立ったということですが、
この兄弟の熱意と職人技、そして本当の出来事とは思えない
奇跡のようなストーリーに感動の声が寄せられ、全国的に知られるところとなりました。
奇跡のピアノは十数台作られ、現在その中の一台だけが戦火を免れて
熊本県山鹿市立博物館に残っているのです。今までも、そしてこれからも
変わらずに山鹿の人々に愛され、守られていくことでしょう。
このように、日本に伝えられて以来、人々に愛され続けているピアノ。
今では、だれでも演奏を楽しむことができる身近な楽器の一つとなりましたが、
最も身近であり最も演奏の難しい楽器であるとも言えます。
しかし、すぐに思い通りに弾けないところも、ピアノの魅力かもしれません。
どうぞ、ピアノの音色に包まれて過ごすことのできる幸せを味わいながら、
今日の演奏をお楽しみください。
ピティナ秋田支部長 若松マキ
(当日のプログラムより)
2017年5月15日
2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー
2017年4月23日(日)ヤマハミュージックリテイリング秋田店3Fホールにて赤松 林太郎先生をお招きし、「2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」が開催されました。
A1-D級の全曲を取り上げて予定時間を2時間も過ぎていたのを忘れるほどの勢いで、音楽史、テクニック、 ぺダリング、音符の解釈の仕方の総合的な内容を演奏を通して説明いただきました。
演奏家としての視点や豊富な経験からのお話は、次から次へと湧いて出てくるようでした。 4期のスタイルの演奏の違いや、国によっての音楽の違い、作曲家の人物の捉え方や、いつ頃のどのような 作品なのか等、あらためて明確に捉える勉強をしなければと思う一日でした。
赤松先生の伝えたい熱意がとてもよく響いて、受講者の心に届く素晴らしいセミナーでした。機会があれば、秋田支部一同また受講したいと思っております。