<想像を創造する!>
ヴァイオリンをいつも演奏してくださり室内楽を指導してくださる
木全利行先生に メッセージを インタビューさせていただきました。
Q室内楽演奏会を指導されていて感じることは?
A子供の吸収力ってすごいよね。
すぐ入っていくし どうにでも変化するってところが。
大人は なかなかこうはいかない。(笑)
Q子供達に対し大事なことだと感じることは?
A一番大切なのは[そうぞう力]だと思う。
そうぞうというのは 二つあって イマジネイションの想像と
創り上げることの創造なんだけれど・・。
想像したものを 創造していくってこと・・・。
楽譜をみて まず どんなことをやりたいのか どんなことを
感じるのかって 想像してみること。
その上で じゃあ それを 創造(つくりあげる)するには
どうしたらいいかって ことが次にくるんだ と思う。
順番を逆にして ある程度弾けるようにしてから
どんな風にしていくか?と考えると(仕上げが)逆に 難しいね。
それ以外の弾き方ができなくなっちゃう・・・。
Q先生(大人)側からのアプローチについて
A(いきなり一人でやってごらんと言っても難しいわけで)
そういう想像するための ヒントを沢山 与えて あげることかなあ。
ヒントを与えてあげるんだけど
あまり がんじがらめに 「こうでしょっ!!」と やらないほうがいいかもしれない。
「こうじゃないかな?」
「何か他にある?あなたはどう思う?」と会話していくことで
広がっていくと思う。
そのあとで 具体的に どうやったら そうなるかというのは
楽器演奏のテクニックの問題になるから 先生もまた別の
カテゴリーを教えるっていう感じかな。
Q子供達が想像力を磨くためにアドバイスを!
A平たく言っちゃうと 何にでも 興味を もってくださいねってことになるんだけど。
Q興味ですか・・。
A例えば 日頃の生活から でてくるもの
学校から 帰って来る時 ふっと 空を みあげたら きれいだった。
きれいだったと思ったら そこでおしまいでなく 色が刻一刻と
変わっていくところ・・オレンジ色・みかん色・だいだい色・・
に目をむけてみるとか。
Qもう一歩つっこんで 見る視点が必要ですね。
A素材はいくらでもころがっているよね。
悲しいと一言でいっても お母さんから叱られて悲しいとき
大切なものを 無くして悲しいとき 可愛がっていた愛犬が死んで悲しいとき
みんな違うよね。
涙を流すのでも オイオイ泣くのか しんみり泣くのか 怒って泣くのか
悲しすぎて 涙がでないのか 目がうるうるしてきて だんだん 悲しくなるのか
表現が違うでしょう。
色々な感情の違いや表現があることに 子供が気がつくようにすると
変わるかもしれないね。
Q大変貴重なお時間をありがとうございました。
体験会でも折にふれ話してくださっていることなのですが こうやって まとめて
お話を伺うことができ 大変感謝しております。
子供達に 想像してもらう 視点を 増やす働きかけを
意識して やっていかなければと 心に刻んだ インタビューになりました。