SKは毎年9月に開講し、月に1度の公開レッスンを経て、翌年4月に修了のためのコンサートにて舞台演奏にのぞむ形で開催されています。
学年やコースがかわってもレッスンを継続して受講される方が多いですが、2017年度は各コースに新しい生徒さんが入られた事も印象的でした。
安橋倫子先生によるP・Aコース(年中長・小1・2)では「基礎がため」の徹底をねらいとしたレッスンがくり広げられます。愛らしい学齢ですので聴講をさせていただいても顔がほころびますが、しっかりととりくみながらも子どもたちののびのびとした姿が見られる、とても学ぶ事が多いコースです。
森山あすか先生によるBコース(小3・4)は基礎練習の課題と楽曲のレッスンです。
2017年度は「ハノン第1番」の課題を深く掘り下げてレッスンして下さいました。楽曲についての学びも深くなりますが、グランドピアノという楽器にともなう奏法、音の出し方にもふれて下さいます。このコースの生徒たちはレッスンの中でピアノの中をのぞきこむ姿も印象的です。短い時間の中でその生徒の課題とすべき事をとてもていねいに細やかにくり広げて下さるレッスンです。
橋場多恵子先生によるCコース(小5・6)は音楽にも「自主性を育てる教育」をねらい
とした深いレッスンがくり広げられます。ここ数年は連弾を通しアンサンブルからの学びも課題として下さっています。バッハの作品について、古典派のソナタについて、フランスやロシアの作曲家の作品について、各々に核心を追求するレッスンが妥協なく続きます。とても深い内容のレッスンを懸命に学ぶ姿の子どもたちがとても愛しいです。
こうして、昨年度もコースをまたがり学ぶ子どもたちの積み重ねられた成長、途中コースからの子どもたちの成長の飛躍ぶりを拝見しました。1ヶ月に1度、この公開レッスンを指導者でしたら1日聴講できる事が、ひとりひとりの指導者の大きな学びとなるだけではなく、地域の音楽活動の発展にも貢献しているように感じます。
PTNA草加・越谷南支部運営委員会
(記事担当:能村百合香)