昨年末茅ヶ崎ステップ前日の12月22日、念願の赤松林太郎先生をお招きしてセミナーと公開レッスンを開催させていただきました。
会場である「ちがさきMKホール」は大入り満員。赤松先生が投げかけて下さる熱意あるお言葉ひとつひとつに感嘆の声が上がり、会場は熱気で溢れました。


◆演奏家が伝える「ブルグミュラー25の練習曲」から シューマン「子供のためのアルバム」経由 ショパンへ
シューマンの作品とブルグミュラーの作品を行き来しながら、ロマン派の時代の作風について様々な角度からのアプローチをご教授いただきました。


メロディーを活かすも殺すも、ハーモニーと対旋律次第で色彩がガラリと変わることの実演(やんちゃな子ども風の弾き真似に、会場笑いの渦と共に冷や汗。)に合わせ、その裏付けを取る説得力ある解析に、皆様のペンを走らせる手が止まりません。
またベートーヴェンにおけるクレッシェンドの意義と、ショパンの美しい意味合いをもつ、空間に放たれたように優しく広がるクレッシェンド(ある種のディミヌエンド)との違いを、ただ単に音量を大きくすればクレッシェンドだと誤解している子どもたちにも、小さい頃からロマン派の音楽の心地よさをきちんと感覚として持ち合わせていくことができれば、ショパン作品の時間の揺れや、割り切れない思いなど、デリケートでナイーブな美しいロマン派音楽の表現へと繋げていけることを改めて実感いたしました。
それに合わせ、ピアノの構造と各音域の音の響かせ方への意識や、演奏する会場のスタイルによる高音域の届かせ方、低音域の鳴らし方なども、分かりやすくご解説くださいました。
赤松先生の講座は、毎回新たな発見が数多くあり、大切なことの重ね合わせをきちんと言葉に置き換えてくださることに、尊敬の念をもって参加させていただいています。
私たちは普段のレッスンで、生徒たちが納得できるような言葉で、分かりやすく伝えることが出来ているだろうか、と自らを問いただす良い機会を与えていただいている・・・といつも感じています。
また有意義なお時間を皆様と共に過ごせましたことに、大変幸せを感じました。
惜しみなくたくさんの事をご教授くださった赤松先生に、心からの感謝を申し上げます。
◆赤松先生による公開レッスン
幼稚園年長から大学生まで、4名の受講生たちのレッスンを公開いたしました。
セミナーに続き、たくさんの先生方がご聴講くださり、ご好評をいただきました。


◆赤松先生によるプライベートレッスン
小学2年生から中学2年生までの男女7名が、赤松先生から貴重なご教授を賜りました。
年齢に見合ったご指導をいただき、翌日のステップでの演奏に生き生きとした息吹が反映されたことは言うまでもなく、それぞれの心に大きく響いたレッスンでした。今後ピアノを演奏していく上で大きな励みとなるひと時でした。
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たくさんの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
充実のセミナーと長時間に及ぶレッスンを生徒たちにしてくださった赤松先生に、心より感謝を申し上げます。
湘南ピアチェーレステーション 代表 山口英里子
サブチーフ 緑川眞由美