◆講師:西尾洋先生
◆場所:和幸楽器大宮店
◆日時:2014年5月15日(木)
6月26日(木)10:15~12:15
◆内容:
アナリーゼ
<ヘンデル オルガン協奏曲Op.4-6>
<バッハ シンフォニア8,9番>
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和声学
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ヘンデルのオルガン協奏曲について二週に渡って取り上げられました。
この曲のレクチャー最初に西尾先生が例に挙げたのは、なんと!
【学園天国】
小泉今日子さんが歌った懐かしいポップス。
♪「Are you ready?」(キョンキョン)
↓
♪♪♪♪「Yeah!」(みんな)
↓
♪「へ~い へい へい へ~いへ~~い」(キョンキョン)
↓
♪♪♪♪「へ~い へい へい へ~いへ~~い!」(みんな)
と、呼びかけに対して大勢が答える 掛け合い
という形は、
教会の牧師(神父)様⇔合唱など時代をさかのぼって音楽の根源につながっているスタイルと同じだというお話から始められました。
協奏曲の「協奏」には
・二つの違うものが合わさって協調する ・お互いの違いを引き立たせる競奏 (※漢字は当て字)
という二つの要素があります。
・高い音域と低い音域
・声楽と器楽合奏
・大人数と少人数
・独唱と通奏低音
など、様々な対比が協奏曲の特徴。
そしてその対比の要素は、ピアノソナタでも、ごく小さな曲にでもたくさん入っています。
単なる音の強さだけのピアノやフォルテでなく、Solo⇔Tuttiの掛け合いのイメージをもつことが演奏のヒントになるのではないでしょうか。
そういう耳をもったうえでスコアを追いながらこの曲を聴く経験を通して、今までにない新しい視点とアイディアが生まれて指導にも演奏にも役立てることが出来ると思いました。
キョンキョンの学園天国は世代が違うとしても、AKBのソロとメンバー全員の掛け合いなどを例に出されると子ども達でも即座に「ピン!」とくるでしょうし、興味関心をわし掴みにしておきながらそこから話を広げることの出来る魔法の指導となるはずです。
<文責:須藤美帆>