1ヶ月に2回のペースで講座を開いている音の葉研究会ですが、
秋も深まりゆく最近は、集まる度に服装も1枚ずつ多く重ねて着込んで・・・の参加となっていきます。
体調を崩す先生方もいるのでは?
どうぞお気を付け下さいね。
◆講師:西尾洋先生
◆場所:和幸楽器大宮店
◆日時:10月17日(木) 10:15~12:15
11月7日 (木) 10:15~12:15
◆内容:アナリーゼ<ベートーヴェン ソナタ第6番>
さて、恒例西尾先生によるアナリーゼ講座は、2回に渡って「ベートーヴェン ピアノソナタ第6番」を分析いたしました。
(10月17日~第1楽章・第2楽章)
(11月7日~終楽章)
ベートーヴェン初期のピアノソナタは、瑞々しさと勢いがあふれた魅力に満ちています。
そして私達にとっても、10代の「若き頃」に弾いたことが多かったのではないでしょうか?
この第6番は、受験曲としても定番の一つですね。
こうして丁寧に和声の変化やフレーズの「意味」を考えていくと、音楽的なポイントの箇所がはっきりと浮き出てきます。
ただただ夢中で弾いていた昔の自分の演奏はもう修正できませんが、今後レッスンする機会も多い曲ですので、常に立体的に捉える分析力を勉強し続けたいと思います。
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11月7日の講座では、更に素晴らしい講義が待っていました!
前日に西尾先生より「余談をお楽しみに」的なご連絡があったのですが・・・
「なぜ、"前奏曲とフーガ"の組み合わせなのか?」
「ショパンは、"前奏曲"だけで24曲も書いたが、"前奏曲"ってそもそも何?」
もしかして、誰しも一度は疑問に思いながら何となく追求することもなく頭の隅に追いやられているような(でも、解決していない。)この「誰も教えてくれない」テーマの素晴らしい余談でした。
それはヨーローッパの音楽史を16世紀まで遡り・・・
途中、関連するCDも聴きながら、
実に濃い余談でありました。
このような深い余談に身を置き、豊かな知識を頂けるのも
単発ではない、連続アナリーゼ講座だからこそなのでしょうね。
西尾先生、どうもありがとうございました。
会員の希望曲を順にアナリーゼしていきますので、次は自分の曲が選ばれるかな?と楽しみも増えてきましたね。
<文責:大原由紀>