カレンダーは残り3枚になって日暮れの時間は早くなって・・・
秋は何だか寂しいような気もしますが、音の葉研究会は楽語講座から下半期のスタート!
メモをとる手が止まらない二時間を熱気に包まれて過ごしました。
◆ 講師 : 新田 玲子 先生
◆ 場所 : 和幸楽器 大宮店
◆ 日時 : 2013年10月2日(木)10 :15~12:15
前回2月に学んだ速さ・強さに関する楽語に続いて今回は主に曲想に関する楽語について取り上げていただきました。
「grave」
「pesante」
どちらも 重々しく と訳されます。
では、イタリア語ではどのように使い分けられるのでしょうか?
graveは、救いのないような自分の力ではどうにもならないような状態のこと。会社に例えると倒産してしまった状態を表す時に使われる単語。
pesanteは、まだ何とか救いはあるかもしれない状態で、会社に例えれば経営困難な状態(つまり倒産前で踏みとどまっている)のことを表す時に使われる単語。
と、微妙なニュアンスの違いがあります。
ブリランテな人、ブリオな人、アンダンテな人、レントな人、、、
イタリア語で表すとどんな意味になると思いますか!?
良い意味で使われる言葉と悪い意味で使われる言葉、そのどちらなのか知っているのと知らないのとでは楽語の捉え方も変わってきます。
人の性格に例える、服装に例える、状況に例える、
たくさんの例をもとにして、その言葉に含まれる真の意味合いを掘り下げて読み解く面白さ!
イタリア生活でのエピソード盛り沢山で、私はイタリアに住んでみたいと思うほど先生のお話に魅せられました。
先生が何度もおっしゃっていたことは
「言葉は文化」
ということ。
悲しみも痛みもイタリア語では一つの単語で表すものを、日本語に訳するのは難しいそうです。
国民性の違いが言葉の種類に直結していることを実感できました。
言葉=言の葉 同様に 音の言葉=音の葉 で語り、感動を共有できるような音楽での交流を
永瀬まゆみ先生が目指して立ち上げられた音の葉ステーション。
そこで楽語を深く読みとることを学び、音にしていくことがますます面白くなりそうです。
世界共通語の音楽って素晴らしいですね!!
(文責:須藤 美帆)