2015年9月9日(水)10:00~12:30
ピアニスト:菊地裕介先生による
「ベートーヴェン ピアノソナタ 演奏法と解釈シリーズ⑩」を開催いたしました。
シリーズ⑩ 曲目・・・第6番、第22番、第31番
♪ やさしいソナタ第6番 Op10-2
・・・Op10は 3つのソナタ:第5番・第6番・第7番の連作となっています。
比較的やさしいソナタの第5・6番の後の第7番は、4楽章構成という点から連作の完結のソナタと
いえるでしょう。
♪ 第22番 Op54
・・・このソナタが作曲された1804年の前年1803年には 「ワルトシュタイン」 1803~1804年にかけ
交響曲第3番「英雄」が作曲されています。
ソナタ第21番「ワルトシュタイン」作品53、ソナタ第22番作品54、交響曲第3番「英雄」作品55
同時期に作曲された曲を 聴いてみることも良いでしょう。
・・・2楽章構成ですが 本格的なソナタであり また"実験的な要素"があり ユーモラスなソナタ?
ともいえるかもしれませんね。
あまり演奏される機会のないソナタですが、第2学窓は 技術的に難しいです。
第1楽章では 遅い和声進行ですが、第2楽章では、速い和声進行になっているのも
難しい要因といえるでしょう。
★ 菊地先生が、パリ国立音楽院の卒業試験課題曲として演奏されたソナタだそうです!
♪ 第31番 Op110
・・・抒情性と思惑性の両面がみられ、最大の特徴は最終楽章にフーガが置かれていることです。
調性は、ベートーヴェンが好んだ?とされるAs-Durです。
As-Durの調のキャラクターとして、優美な雰囲気があるといえるでしょう。
前日 9月8日(火)18:00開演 コンサートを開催いたしました。
曲目
・ベートーヴェン エロイカ変奏曲 作品35
・ラヴェル 優雅にして感傷的なワルツ
・グラナドス ゴイェスカスより
「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」 「愛と死」
・ショパン 英雄ポロネーズ 作品53
台風18号 上陸のため 各交通機関が運休など 影響がございました。
足元の大変悪い雨の中 ご来場くださったお客様 ありがとうございました。
次回 第11回のご案内
2016年2月3日(水)10:00~12:30
ソナタ第12番、第13番
最終回 第12回は 第29番「ハンマークラヴィーア」
日程は 現在調整中です。