2015年8月26日(水)10:00~12:30
ピアニスト:佐藤卓史先生による
演奏のための和声入門~アナリーゼの方法と演奏への活用~講座を開催いたしました。
参考曲目
・ソナチネアルバム第1巻より
・ブルクミュラー25番
・シューベルト:即興曲 作品90
・メンデルスゾーン:無言歌集
読譜から演奏へ・・・
和声進行を把握することで 表現の幅が広がります。
(分析のための和声記号は、「総合和声」より)
★固有和音
・・・3和音、4和音(七の和音) について
★和音の種類と特徴(性格)
・・・3和音転回形 → 基本形(五の和音)、第1転回形(六の和音)、第2転回形(四六の和音)
・・・4和音転回形 → 基本形(七の和音)、第1転回形(五六の和音)、第2転回形(三四の和音)
第3転回形(二の和音)
★借用和音
・・・借用和音の代表的なものとして
♪近親調から借用された副Ⅴ和音 ♪同主短調から借用された準固有和音
・準固有和音→長調においては、その同主短調の固有和音(Ⅰの和音を除く)を借用します。
・特殊な借用和音 "ナポリのⅡ(六の)和音"
・・・短調のⅡの根音を半音低めるとナポリのⅡ(-Ⅱ)ができます。
和声が解らない場合 楽譜の音符を拾って検討しみましょう。
和音が見えてきます。
和音には 暖かい、暗い、不安 など 色々な響きがあります。
そういったイメージを持つことで演奏の表現が広がります。
今回 参考曲目から具体的に和声進行について演奏を交えわかりやすくお話していただきました。
佐藤先生 素晴らしい演奏、お話ありがとうございました。
多くの方々にご来場いただきまして ありがとうございました。
2016年も予定しております。
★前日 8月25日(火)17時開演 コンサートを開催いたしました。
・クレメンティ ソナチネ 作品36-3
・シューマン 森の情景 作品82
・シャミナード 森の精 作品60、昔 作品87-4、秋 作品35-2
・ショパン 幻想即興曲、ソステヌート、バラード第4番