2015年6月17日(水)10:00~12:00
ピアニスト:城 寿昭先生によるテクニック講座
コンクールをうまく活用し、基礎力をつける具体的な指導法
「表現力を育てるテクニックのレシピ」 を開催いたしました。
アイディア(伝えたいこと)×
技術(伝える力)=表現力
技術~自由を獲得するための手段~
・鍵盤を打鍵するポイント
・手首と肘の角度の変化
・手首の高さのポジショニング
・手のフォーム(オープン、クローズ)
★ 身体は 「重み」 を運ぶ乗りもの
★ 打鍵は 「重み」 が行う
★ 指の力は 指を支えるために使う
・・・・重みをいかに的確に運ぶかが身体技術の目的です。
1)親指の運動機能を向上させましょう。
・・・親指を柔軟に動かせるようになると、手のポジション移動の効率が良くなります。
2)指の独立 ・・・それぞれの指を思い通りに動かす回路を頭の中に作り出すことです。
3)和音の練習の重要性
・・・譜読みが早くなり、曲の構成を深く理解できるようになります。
また 暗譜が早く、確実にできるようになり 音量のバランス感覚が身につくようになります。
4)レガートは耳から生まれます。
・・・次の音を弾く時に、今鳴っている音の状態を把握していなければ、次の音をどのように鳴らせば
レガートが成立するか判断できません。
その判断を下すのは、耳 です。
アイディア ~デザインとストーリー
表現力は知識(経験)の質と量に比例します。
なぜなら・・・知っていることしか表現できないからです。
1)アイディアは 知識(記憶)の複合
・アイディアは、外からやってきます。
・どれだけのアイディアのパターンを知っているかが、表現の幅を決定します。
演奏に限らず、美術・文学・映画など様々なものに触れて表現の手法を学んでいくことが大切です。
2)模写
・参考にする演奏を、身体と楽器という2つの条件のフィルターを通過させることで
なぜそのように弾いているか理解できるでしょう。
城先生 素晴らしいお話ありがとうございました。
ご来場いただきました皆様 ありがとうございました。
2016年も開催を予定しております。