2019年 6 月 23 日(日)、 小雨が降る舞鶴にて、今年も第43 回ピティナピアノコンペ ティション舞鶴地区予選が開催されました。

朝から生憎のお天気となりましたが、次第に天気も回復。
会場ロビーでは、開場早々、小さな子ども達の声ととともに、緊張と笑顔が溢れ、今年もピティナの夏が来たと実感するスタートとなりました。

舞鶴地区予選では、161名の参加者(内 欠席者 1 名)を迎え、賑やかに幕を閉じましたが、令和元年となり、音楽文化の移り変わりが感じられる中、舞鶴地区において長年コンペティションが開催されてきたことは、大変素晴らしいことだと感じます。
今回はA1 級から F 級、連弾まで様々な演奏がある中、審査員の先生からも粒揃いの演奏だとお褒めの言葉を頂きました。
審査委員長である、田中美江先生は舞鶴へのご来訪は2 度目とのこと。
すべての演奏後に行われた表彰式での温かなご講評を紹介致します。

『興味を持つ』ということについて。
舞鶴予選では、多くの小さい子ども達が参加する中で、今後どう長く音楽を愛してもらうかというお話についてお聞かせ頂きました。
時間を忘れて取り組んでもらうために、保護者の方にはアメとムチを使い分けて頂きたいと。
美味しいものを食べたいのなら、美味しいものを食べさせてあげる。
美しいものを作りたいのなら、美しいものを見て、聞いて、体感させてあげる。
実体験こそが、音楽を作っているのだというお話でした。
また、本日の予選では、ソロだけでなく、デュオも大変充実しており、いつもは一人で取り組むピアノも、 誰かと共に合わせることで、その音も、可能性も広がりうる 、音楽の楽しみ方、作り方にも言及されました。
音を、音楽を、 作るとは何か。
海があり、山があり、子ども達が肌で季節の移ろいを感じられる舞鶴は、大変に恵まれた環境です。
そんな中で多くの子どもたちの心に音楽の土壌を築き、ピアノを通じて情操を培う、文化振興を望むというお言葉からは、実体験を生むことが出来る舞鶴という地に根付いて、音楽に携わっていける喜びを改めて感じることが出来ました。
ピティナピアノコンペティションは、普段のレッスンでは出会わないような曲に触れられる絶好の機会です。
また、4 期を 学ぶことにより、様々な時代の音楽の移り変わりを経験出来ます。
ピアノという楽器の特性上、どうしても一人で演奏する機会が多いですが、ピアノの音一つにとっても、例えばここは ピアノ以外のどのような 楽器だろうと想像したり、ただ弾くだけではない音楽の楽しみ方を提示して下さることは、コンペティションを通じて音楽の深さを知る意義にも繋がると感じました。
熱心かつ愛情に溢れたご講評には大変感銘を受け、指導者だけでなく、多くの子ども達、保護者の方も気持ち新たな表彰式だったのではないでしょうか。
表彰式では、今回優秀賞を受賞された方の中から、特別賞の授与も 行われました。


結果は以下の通りです。
舞鶴市長賞 | 小泉絢太郎さん |
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舞鶴市教育委員会教育長賞 | 山尾 寧音 さん |
舞鶴支部賞 | 小泉聡次郎さん |
カワイ賞 | 山下紗里さん |
JEUJIA賞 | 高橋 佳奈 さん |
以上の方々です。
おめでとうございます。
本選への出場者は、58 組 71 名となりました。
8月の西日本京都地区本選では、さらに熱い演奏が繰り広げられることと思います。
引き続き、皆様のご活躍をお祈り致します。
(舞鶴支部広報 尾松司織)