季節が急に進みました。
10月のステップから注目ニュースを更新します。
グランミューズで参加の32歳男性の1日です。
午前中開催された舞鶴ハーフマラソン完走→夕方ステップでピアノ演奏→夜は趣味のドラムのジャズセッション・・・と充実の1日を過ごされました。
嶋田一仁(しまだ かずひと)さんのレポートです。
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ピアノ歴は、3年です。普段は地元舞鶴市で公務員として働いています。
子どもの頃からピアノへの憧れはありましたが、楽器をはじめたのは社会人になってからです。
ただ、楽器の経験は、高校生の頃からドラムをやっており、普段はジャズドラマーとして、地元の愛好家と月一回程度のジャズのセッションに参加しています。また、運動不足解消にマラソンをしており、月150キロ程走り、年に数回大会に出場しています。
今年のステップは、ハーフマラソンの大会、ジャズのセッションが丁度同じ10月20日に開催されることになり、これは弱ったと当初困惑しました。
というのも、マラソン大会は市制70周年の記念イベントで、地方公務員としては是非出場したい地元の大会、ジャズのセッションもドラマーは不足しがちなので外せません。それなら、いっそ全部出てしまおうということで、教室の先生に出演順を調整していただきました。
本番の2か月前、8月に第一子が生まれ、子育てのため余り練習できず、最後の1か月で追い込む予定でした。ところが、その1か月前の9月中旬、台風18号が発生し、舞鶴市は大変な被害を受けました。私の所属する課はゴミや、し尿担当といった災害に直接結びついた課であったため、毎日帰るのは夜9時過ぎ、休日も出勤しなければならなかったため、ほとんど練習できず、出場をあきらめようかとさえ思いました。
しかし、ステップは、大勢の方の前で演奏し、プロの先生方に見て頂ける数少ない機会であるため、ピアノ弾きとして是非経験したいと思い、出るならばできる限りの練習をしようと、出勤前や子どもが寝たスキマ時間を見つけてピアノに向かいました。
当日は、朝マラソンをこなした後、午後にステップでピアノを弾き、夜はジャズのセッションに参加しました。走っている間、ピアノのことが気になり、ゴールの余韻に浸る間もなく、すぐに帰って練習しました。課題曲で『S』を頂き、あきらめずに出場して本当によかったと思いました。これまらも、どんなにいそがしくても、隙間を見つけてピアノをやり続けたいと思います。
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記事中の台風について補足です。
京都府は今年9月の台風による大被害を受けました。TVで嵐山の惨事をご覧になったと思います。府内全域に特別警報が発令され、舞鶴市も市内全域に避難勧告が出ました。
平成16年にも大きな被害が出た台風がありました。大嵐の中、バスの上に避難し夜を明かして一命を取り留めた話を覚えていらっしゃるでしょう。同じ地域でまた大きな災害を受けました。
こうしてピアノを弾いていられるのも本当に幸せなことなのだと、気づかされる大きな災害でした。
だからその分、我々は音楽の素晴らしさを、また自分たち自身がその心を慈しんで、そして次世代に繋いでいく使命があるのだと思います。
広報 やまだ