2018年2月 4日

【レポート】PTNA石川河北地区ステップ開催!

1/28(日)津幡町文化会館シグナスにて石川河北地区ステップが開催されました。

「ピティナ・ピアノステップ」は、どなたでも参加できる、アドバイスつきの公開ステージです。経験豊富な「ステップ・アドバイザー」の先生方が、演奏を聴いて直筆メッセージでアドバイスをくださるというのが特徴です。

今回のアドバイザーの先生方は、

写真左より、轟木 裕子先生(兵庫県)、奈良井 巳城先生(東京都)、嶋名 真理先生(三重県)

自分の演奏ってどんな風にお客様に届いているのか・・・気になる方も多いかと思います。
コンクールや発表会、そして受験を控えている方はもちろん、音楽を楽しもうと参加なさる方まで幅広い層の方にご参加いただきました。

こんな雰囲気のあるステージをつくってくださったかたもいらっしゃいましたよ!

全体を通して音楽を楽しむすばらしさを感じるステージでした!!


奈良井巳城先生のトークコンサート

アドバイザーのお一人である、奈良井巳城先生のトークコンサートも開催いたしました。

2回公演で、一回目がブルグミュラー25の練習曲より抜粋しての演奏、

2回目はボロディンなど、ロシアで研鑽をつまれた先生ならではの選曲でした。

なかでもブルグミュラーは演奏されている参加者の方が多く、大変刺激になったのではないでしょうか!

トークコンサートを聴いた後にブルグミュラーで出演した生徒さんを見守っていた指導者の先生より、

「演奏がちょっと変わった!」と感激して感想を述べてくださって、大変嬉しかったです。


継続表彰で音楽を続けて楽しむ証を

また、ステップでは継続表彰といって、5回、10回、15回・・・・・・という風に継続して参加された方々を表彰しています。

今回は5回の方のみでしたが、表彰された方はお子さんから大人まで幅広く、

受験生やコンクールを控えたお子さん、そして老若男女問わず純粋に趣味を楽しむ方々・・・・・・


それぞれが共存できるのがステップのよさだなとあらためて実感しています。

みなさまおめでとうございました!!


最後の講評では継続表彰はお一人でしたが、

グランミューズの方々の参加は多く、こんな素敵な演奏がつづくのだから、

参加者はもちろん、多くの方に聞いてほしいですよね、と奈良井先生のコメントが大変印象強く残りました。

今年度のステップは終了いたしましたが、すでに来年度、石川県内でのステップの開催を予定しています。

日時・場所はそれぞれ5月27日金沢市アートホールで、申込みも始まっています!

ステップについてもっと詳しく知りたい!という方は、こちらをご覧ください。

一回一回を大切に、着実に自分の糧にしていってくださいね。

又は、ピティナ金沢西支部(楽器センター金沢内)までお気軽にご相談ください!

 

【レポート】1/29(月)奈良井巳城先生セミナー

今年最初のピアノ指導者向けセミナーは9月に引き続き、奈良井巳城先生のロシア・ピアニズムセミナー!


今回は、カバレフスキーを使った初級指導

9月のおさらいとして、ロシア・ピアニズムの系譜を。

もちろん、このなかにカバレフスキーもいらっしゃるわけです。

ピアノ演奏に必要なテクニックとして、重力奏法のお話がありました。

どう重力を移動させてレガートを弾いていくのか、和音をどういうタッチ・バランスで弾くのか......など、

鍵盤の模型を用いて、どう弦をひびかせるのか、というレクチャーも......!

大変興味深い話が続き、先生の演奏付きカバレフスキー作品の解説に!

カバレフスキーがどのようなアプローチで練習曲をつくったのか、

どう指導して生徒さんに伝えていけばいいのか、

いろんなヒントがつまった内容でしたね。

ぜひ日々のレッスンにお役立て下さい!

2017年9月 5日

【レポート】9/4(月)奈良井巳城先生セミナー

昨日は奈良井巳城先生の公開講座「ロシアピアニズムから学ぶ表現力 ブルグミュラー25の練習曲をもっと多彩に」を開催いたしました。

まだ暑さの残る一日でしたが、多くの先生にお越しいだたき誠にありがとうございました!!

今日はその模様をお届けいたします!

 

ロシア・ピアニズムを語る上で

まず、奏法などの話に入る前に、

クレメンティ⇒フィールド⇒ゲルケ⇒ズヴェーレフ・・・といった具合に

鍵盤楽器がロシアに入ってきてからどのように作曲・演奏が発展していって、

ロシア独特の音楽性の深さが出来てきたのか・・・というお話がありました。

クレメンティからはじまって枝分かれがあって、大きく分けて4代流派にわけられるそうですが、

その系譜の先に奈良井先生もいらっしゃるのだと思うと、伝統が受け継がれるってすばらしいことだなと実感します。

 

ロシアン奏法に結びつく、パンのお話

ピアノを演奏するためにどんなタッチで弾くのか、エピソードをお話くださったのですが、

パンのおもちゃを使うといろんな演奏に役立つとおすすめくださいました。

丸いドーナツ型なら手に持ってドアのノブをまわすような動きをすると分散和音に役立ったり・・・

いろんなアイディアを披露してくださいました。

 

ブルグミュラー25の練習曲を情感豊かに弾くということ

ブルグミュラーといわれると、ピアノの練習曲のひとつというイメージが強いですが、

やはり発表会映えする素敵な曲が多いだけあって、プロのピアニストが弾くと、

こんなにも奥深さがあったのかと再認識させられました。

生徒さんにどんなアプローチをしてもらうべきか、いろんなヒントをくださった講座でした。

2017年5月26日

ピアノ教本、かしこく選ぼう -教本の乗り換え-

170501yamamoto_1.jpg講師:山本美芽 日程:5月1日
会場:楽器センター金沢
昭和生まれの私は、当時王道のバイエルを弾いて育った。右手がハイC、左手がミドルCで始まるこの本は、導入期が低年齢化している今、とても難しいものに思える。 平成以降に出版された導入教材は多種にわたり、アプローチも様々だ。楽器店にたくさん並ぶ楽譜の中から自分なりに探りながら、気になる教本について調べたり、セミナーに出向いたりしながらやってきた。

今回、山本美芽先生の「ピアノ教本、かしこく選ぼう」(石川県 開進堂楽器 楽器センター金沢)セミナーを受講して、少し賢くなった気がしている。先生が研究されたレジュメをもとに、人気教本五冊を弾き合いながら特徴を学ぶことで、各教本の意図することがクリアになった。教本一冊について学ぶ機会はあっても、たくさんの教本を比較して学ぶ機会はあまりない。全国に繋がる山本先生のネットワークで、今現場で起きていること、全国のピアノの先生方の事例も教えていただきながら、地域の先生方と思いを共有することができた。

平成の教本の特徴としては、「お家でお母さんのフォローがなくてもなんとか進めていけるもの」が多いことが分かった。働くお母さんが増え、家での練習に付きっきりになってもらうことは難しい。専業主婦のご家庭でも習い事のかけ持ちが多く、子どもも大人も忙しい。レッスンで学んだことをもとに、子どもがスモールステップで自力で進めていける教本が全国的に売れ筋となっているそうだ。
導入期、つまずくポイントとなりやすいのが「ポジション移動」。ミドルCを習得した後、1の指を鍵盤のどこに置いて始めるか(移調)、扱う箇所や進め方が教本によってものすごく違う。子どもによっても、すんなりいける場合と混乱する場合がある。もしつまずきそうになったとき、「できない、もうピアノイヤ!」となる前に、こちらが対策を取ることができれば、子どもはつらい思いをしなくても良さそうだ。

170501yamamoto_3.jpgその分こちらは、教材の特徴をしっかり理解して、あの手この手でアプローチを変え、引き出しをたくさん持つようにしたい。そして欲を言えば、基礎基本・表現力諸々を身につけながら、よりスムーズにブルグミュラーにたどり着きたい。
「教本は100%ではない。これでいいのか?と自分なりに疑問を持ち、考察すること」考察の方法としては、一冊まるごと弾いてみる、という方法が先生から提示された。5月に発売される先生の新刊「ピアノ教本ガイドブック」をもとに、改めて様々な教本を弾き比べながら確かめてみたい。
メールやSNSで簡単にやり取りができる時代、直接の対話を通して相手(子どもたち、お母さん方、地域の先生方、そして山本先生)を知ることの大切さを感じたセミナーでもあった。平成のピアノ教室は、時代と共に変化しつつ、人から人へ音楽の変わらない美しさを伝えていきたいと感じた。

★次回のセミナーのご案内★
もっと知りたい!ピアノ教本 -歴史と特徴- ★山本美芽先生 最新セミナースケジュール は こちら
文・大道友萌子(おおみち ともこ)(ピアノ講師)

2017年5月 4日

【レポート】5/1山本美芽先生公開講座

5/1は山本美芽先生のセミナーが開催されました。

課題曲セミナーはございましたが、新年度1発目!の公開講座です。

午前中あいにくの雨でしたが、たくさんの先生方にお集まりいただきまして、

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

時代の流れとともに、お子さんや教本も変化

昔は「最初はバイエル一本」という感じでしたが、いまは何通りも教本があるという現状。

自分はぶっちゃけ「ゆとり世代」より前ですので(笑)、

エレクトーンからの転向とはいえ、バイエルからのスタートでした。

しかしながら、いまお店に立ってみてびっくり。

バイエルは誰もが一度は通る教本ではなくなっていたわけです・・・。


いろんな先生方にアンケートをとられてきた山本先生曰く、

・ご両親が共働きで、わが子がどう練習しているのかあまりわかっていないお母様がめずらしくないこと

・専業主婦の方もいるけれど、他にも塾や習い事を掛け持ちしている場合が多く、ピアノだけに集中している子どもが少ないこと


それ以外にもたくさん要因があるとは思いますが、

一週間に1,2回のレッスン、やはり鍵を握るのはご家庭でいかに習ったことをおさらいするかが上達の第一歩。

そうなったとき、バイエルでも追いつくのがやっとというお子さんが出てくる・・・・・・。

そんな社会の流れに、教本も対応して多くの教本が生まれているというのが「いま」なのです。

ですから、生徒さんによって教本を使い分ける、なんてこともできるわけです。


教本を選ぶ、ということ

本日は教本の中でも売れ筋5冊を演奏しました。当店でもおなじみの楽譜たち!


 

  



本日は石川県・富山県の先生方に演奏いただき徹底比較しました。


ここで鍵になる「ポジション移動」

「ポジション」とは、一般的な定義はありませんが、

簡単に言うと曲をはじめるとき1の指で弾く音です。

ドの音ではじまるなら、ポジションCです。


導入期のお子さんたちは、教本に沿って下記の①~⑤を学んでいきます。


①5指ポジション:1から5の指の幅が5度。5本の指で隣り合う5個の鍵盤を弾く

②ポジション移動:1の指の位置がさまざまな位置に移動(調性が変わる)

③指ちぢみ・指ひろげ:1から5の指の幅が、6度以上4度以下で弾く

④指かえ:同じ音を2回弾くときに違う指で引く

⑤指くぐり:親指がそれ以外の指の下をくぐる


そして、教本によってポジション移動が出てくる順番は大きく異なり、

例えば、「オルガン・ピアノ」では1巻ですが、「ピアノひけるよジュニア」では3巻、

「ピアノランド」では2巻、「ぴあのどりーむ」は3巻、「バスティン ピアノ・ベーシックス」は1巻です。


出てくる順番になぜ注目するかというと、

ポジション移動するまでずっと5指ポジションで弾いているわけで、

その期間が長いと、1の指はド、2の指はレと指番号で楽譜を読んでしまう生徒さんが出てきてしまうということです。



ですから、大変なことは先に慣れさせたほうが後が楽なので、

①スムーズに覚えられる生徒さんなら早めにポジション移動を覚えさせるのが吉。


でも、苦労は承知の上だけど、

たとえばミドルCポジション(左右の親指をまんなかCに置くポジション)がなかなか定着しない生徒さんなら、

②まずミドルCポジションを定着させることからはじめる。


生徒さんの様子を見て教本をどう選ぶか・・・教本の難易度をみて判断するというわけです。


レッスンの現場責任者は先生!

山本先生は「レッスンの現場責任者は先生ですよ!」とおっしゃいました。

すばらしい教本はいくつもありますが、

それを生徒さんに適応するかどうかはレッスンで先生がどう活用するか、にかかっています。


そして、「ピアノ教本を研究することは、教本を全部弾くところから始まる」という言葉もありました。

5冊、一通り聞いてみると、こんなに教本によって進むスピードや内容が違うんだと実感しました。

いまのお子さんは勉強に部活動に忙しいし、娯楽だってたくさんありますが、

少しであってもピアノを楽しむ方法があるのなら、

ピアノを触る時間が短くても上達をあきらめなくていいということですよね。


山本美芽先生の新作でおさらいを!

5月下旬に、山本先生の新刊が出ます。

こちらでこれからのピアノ教本選びにお役立て下さい!


2017年3月13日

【レポート】3/12PTNAピアノ・コンペティション課題曲セミナー

昨日は本当に暖かい一日でしたね。

まだひんやりですが、春の息吹を感じました。

とはいえ、10時半よりピティナ・ピアノコンペティションの課題曲セミナー!

ピティナのコンペはバロック・古典・ロマン派・近現代とそれぞれ四期の時代の作品が学べるコンクールで、

指導者の先生方がどう生徒さんを導いていけばいいのか、指導者向けの課題曲セミナーを全国各地で開催しているのが大きな特徴です。

今年は本多昌子先生をお迎えして3時間ノンストップ!

本多先生、ご参加くださった先生方、本当にありがとうございました。

 

その時代の音楽を現代の楽器で表現するということ

終了後、何人もの参加者のみなさまより、本多先生のレクチャーはとても明解でわかりやすいとお声をいただきました。

それもそのはず、先生がポイントをおさえて、わかりやすくご説明くださったからだと思います。

そのポイントは、大きくわけて2つ。

①その作品の音楽形式を理解する

②その作品を楽器を響かせて演奏するためのテクニックとは

 

①の音楽形式は、たとえばモーツァルトのソナチネを弾く際に

楽譜ではペダルを踏むように指示があったとしても、どの程度踏んでいいのか悩むと思います。

というのは、モーツァルトのころと現代とでは楽器の技術に差があるため、

当時の楽器のほうが音の減衰が早いのです。

楽譜を見て、モーツァルトが指示していたとしても

それがいまの楽器だと音が伸びすぎる、という可能性もあるのです。

 

ですので、あまりペダルに頼らずに、音と音をつなぐ助けくらいのもので考えたほうが、

モーツァルトの時代の音楽を表現できる場合もあります。難しいですねぇ・・・。

 

楽譜をそのまま弾くこと以上に大切なこと

また、本多先生はご説明なさるときに必ず作曲家や曲名などからいろんなお話をしてくださいました。

たとえばショスタコーヴィチなら、ソ連の方針に沿った演奏を余儀なくされた作曲家なので、

曲を説明したときに、その運命が表現されたような箇所を弾いてご説明くださいました。

先生はモスクワに行ったことがあり、凍てつくような冬の寒さ、

そしてそこから春を迎える喜びを感じたエピソードなどもご紹介下さいました。

 

他にも、ここのフレーズはトランペットのように、とか

合奏するイメージで、など他の楽器の演奏のイメージをとりいれる場面もありました。

楽譜をそのまま弾くだけではない、それを体現するための想像力をかきたてるようなお話がいくつも続き、

演奏って言うのは、楽譜どおりにテクニックを磨いただけでは表現しきれないものがあるのだと

本当に実感しました。

 

小さい身体でも音を響かせることは重要

②ですが、A1やA2など小さいお子さんが出場する級だと、

小さい身体でいかに楽器を響かせるにはどうすればいいのか。

バロックをはじめ、レガート奏法のポイントをお話くださいました。

ねかせたタッチでもいいので、指の腹の面積を多くとって音を響かせることが重要。

そして、お子さんは指を動かすのが上手でも、音をつなげて弾くことは苦手だったりするので、

スタッカートの曲でも、レガートで弾いたり、和音でつなげて、和音の進行を意識してもらったりと

いろんなアドバイスが続きました。

3時間ずっと的確な説明をしてくださった本多先生には本当に脱帽です!

本当にありがとうございました。

 

ピティナのコンペが始まるのは5月下旬から。

また新しい1年、がんばっていきましょう!!

2017年2月13日

【レポート】2/12石川河北ステップ開催!

昨日、津幡町文化会館シグナスにて石川河北地区ステップが開催されました。

「ピティナ・ピアノステップ」は、どなたでも参加できる、アドバイスつきの公開ステージです。経験豊富な「ステップ・アドバイザー」の先生方が、演奏を聴いて直筆メッセージでアドバイスをくださるというのが特徴です。

自分の演奏ってどんな風にお客様に届いているのか・・・気になる方も多いかと思います。
コンクールや発表会、そして受験を控えている方はもちろん、音楽を楽しもうと参加なさる方まで幅広い層の方にご参加いただきました。

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出番を待つ参加者のみなさんの後姿・・・。

なんだかこちらにまで緊張が伝わってきます。

63組の参加者の皆様、ありがとうございました!

 

アドバイザーの先生方による、ためになるお話

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今回のアドバイザーは写真左より諏訪幹雄先生、西山淑子先生、今野万実先生。

先生方にはいろいろお話していただきました。

なかでもQ&Aコーナーは、参加者のみなさんから自発的にいろいろご質問にお答えいただきましてとても有意義な時間でしたよ。

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シグナスは広くて音響のすぐれたホールですが、舞台にあがって先生と至近距離で質問!

「好きな曲はありますか?」という質問に「一番難しい質問ですね」とすこし答えを迷いながらも

西山先生は「たくさんあるけれど、ドビュッシーのアラベスクとか」と実演してくださったり(!)

今野先生はピアノだけでなく、ヴァイオリンの曲をご紹介くださったり、

諏訪先生は「いま自分が思い浮かぶ曲が、好きな曲だと思うよ!何が好き?」と逆質問!

すると「聖者の行進が好き」とのこと。

確かに好きな曲ってたくさんあるので、それが一番無理のない自然な答えかもしれませんね。

 

継続表彰で音楽を続けて楽しむ証を

また、ステップでは継続表彰といって、5回、10回、15回・・・という風に継続して参加された方々を表彰しています。

今回は5回の方のみでしたが、表彰された方はお子さんから大人まで幅広く、

今野先生からもグランミューズの方のすばらしい演奏に感動したとコメントいただきました。

幼くても、年を重ねても、プロをめざそうと趣味として演奏しようと、

それぞれによさがあるとの今野先生と西山先生の講評。

おっしゃるとおりですし、それぞれが共存できるのがステップのよさだなとあらためて実感しました。

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今年度のステップは終了いたしましたが、すでに来年度、石川県内でのステップの開催を予定しています。

日時・場所はそれぞれ5月28日に北国新聞赤羽ホールで、申込みも始まっています!

ステップについてもっと詳しく知りたい!という方は、こちらをご覧くださいね。

諏訪先生のお言葉ですが「終わった後すぐに自分の演奏を見直すことがとても大事ですよ」とのこと。

一回一回を大切に、着実に自分の糧にしていってくださいね。

又は、ピティナ金沢西支部(楽器センター金沢内)までお気軽にご相談ください!

2017年2月11日

第8回 ピティナ・ヤング・ピアニスト・コンサート開催!

今月5日、2016年度のピティナのコンペティション入賞者たちによる

「ピティナ・ヤング・ピアニスト・コンサート」が開催されました。

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会場は金沢市アートホール。

金沢を訪れる著名なアーティストもリサイタルを行うような、音響的にも優れたホールです。

プロが十分に演奏を観客に伝えることのできる、そんなホールで演奏できる幸せをきっと出演者のみなさんもかみしめていたはず!

スタインウェイのグランドピアノを弾いて、みなさんいろんなことを感じられたことと思います。

これまでの練習の積み重ねがうまく昇華されたことでの充実感もあったでしょうし、新たな課題もあったかもしれません。

また今年のコンペティションもはじまりますので、きっと次回に活きてくるんだろうなと思うとなんだかわくわくしました。

そして、今回は本年度ピティナコンペティションG級で銀賞に輝いた吉原佳奈さんもゲストとしてご出演いただきました。

プロへの道に邁進しているピアニストの演奏に触れるというのは、何物にも代えがたい刺激があったはずです。

一緒のステージをつくったという思い出とともに、新年度も自分の演奏をぜひ極めていってください!

2016年11月12日

【レポート】塚原利理先生公開講座

本日は、11/4に開催された塚原利理先生の公開講座の模様をお送りします。

「科学的ピアノ指導法」と銘打たれた今回の講座ですが、目からうろこの連続でした!

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塚原先生のお話は大変明確でわかりやすく、

ひとつひとつ納得して聞き入っている指導者の先生方の姿が大変印象的でした。

 

子どもの成長に合わせた指導が大切

面白いお話たくさんあったんですけども、一番興味深かったのは「最重要他者」という言葉。

これは発達心理学などでよく使われていて、「子どもの年齢に応じて最も影響を与える他人」を指します。

最重要他者は年齢とともに変わっていき、

  • 0歳〜10歳前後頃:お母さん
  • 10歳前後〜13歳頃:学校やピアノの先生
  • 13歳〜18歳頃:友達
  • 18歳〜25歳頃:恋人

と移り変わっていきます。

つまり、10歳ごろまでは子どもにとってお母さんがすべて!

お母さんの言葉一つでやる気マンマンになれる!!ということなのです。

だからピアノの先生は、お母さんに関心を持たせるようにしてくださいとのこと。

なぜならレッスンは週に1、2回ほど。家庭での時間をどう過ごすかが大切だからです。

ピアノの先生は音楽を教えてくれる存在にとどまらず、お子さんの成長を見守り、時には親御さんとお子さんの関係をとりもつような存在でもあるんだなとあらためて思います。

 

子どもの発達に沿って指導できるバスティン教材

例えば、音符の種類の違いをわかってもらうって大変なことですよね。

全音符、2分音符、4分音符、8分音符・・・

いろいろ工夫されて4等分できるリンゴのおもちゃなどを使い

「2部音符って4部音符2個分だよ」とか教えている先生も多いのでは?

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でも塾などに通って数字に強くなったお子さんは別として、

2~6歳くらいのお子さんに教えて「わかった!」と言ってくれたとしても、塚原先生曰く、それを鵜呑みにしないほうがいいとのこと(笑)。

それは先生の「保存の概念」のお話がありまして、

~6歳までのお子さんだと、同じ量・同じ数なのに並べ方や入れ物の違いによって大きく見えたり、容量が多く見えたりするのだそうです。

たとえばおはじきを5個ずつ2列にならべて、片方だけおはじきの間隔をあけて個数を質問してみると、数が少ない、もしくは多いと言う場合があります。

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こういった見え方に左右されずに実際の状態や特徴を保存して理解する能力を「保存の概念」といいます。

これがないと、たとえば1小節目にでてきたドの音と8小説目にでてきた同じ高さのドの音が、同じだとなかなか認識できないお子さんもいます。

成長の早さは人それぞれですし、わからないからといってそれは成長途中なので、それを理解してあげなければならないということですね。

そんなときこんな教材がおすすめ!ということで、こちら。

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五線譜の上にイラストが描いてあるのですが、

模様がちゃんと音符になっていて、ぬりえを楽しみながら音の位置を理解してもらえるよう指導できます。

クジャクとかちょうちょなど、わくわくするイラストがたくさん!!

早速、生徒さんに試された先生方から「みんな楽しくやってくれたの!」とご報告してくださいました。

こんな風に楽譜の読み方が習得出来たら楽しいですよね。

 

塚原先生のお話は本当に興味深いものばかりでしたが、

時間の都合上、まだまだ聞きたいことがたくさんあるのに・・・!という思いの中終わってしまいました。

また先生のお話をじっくり聞きたいですね。

今回は塚原先生、参加者のみなさま、ありがとうございました!!

2016年11月 6日

【ステップ】金沢11月地区

急に冷え込んだ気もするのですがもう11月。
これから冬本番といったところでしょうか。

さて、去る11月3日は楽器センター金沢イベントスペースにてピティナのステップが開催されました。

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「ピティナ・ピアノステップ」は、どなたでも参加できる、アドバイスつきの公開ステージです。経験豊富な「ステップ・アドバイザー」の先生方が、演奏を聴いて直筆メッセージでアドバイスをくださるというのが特徴です。

自分の演奏ってどんな風にお客様に届いているのか・・・気になる方も多いかと思います。
コンクールや発表会、そして受験を控えている方はもちろん、音楽を楽しもうと参加なさる方まで幅広い層の方にご参加いただきました。

今回のアドバイザーは石原美登里先生、日下部満三先生、重野美樹先生。
いろいろなお話をしていただいたのでそちらについて後述にて。

 

演奏者と聴き手の距離が近いアットホームなステップ

イベントスペースは舞台と客席の距離が近いです。

ただでさえ人前で演奏することで緊張するのに、一人ひとりのお顔がはっきり見えてしまうことでさらに緊張が高まることも。

しかしながら、聴き手の反応がわかりやすい空間とも言えます。

だから楽しい演奏だとその雰囲気が聴き手に伝わるのがとっても早く、手拍子や歌声が聴こえてきたり・・・聴き手の方々のノリも大変よかった空間でした。

今回は金沢バスティン研究会のみなさんによる鍵盤ハーモニカ+ピアノの合奏など楽しい演奏が多く披露されました。

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そのほかにもピアノ連弾やオカリナの演奏も。

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そしてコスチュームが豪華なお二人も登場!ステップに素敵な音楽と衣装で花を添えてくださいました。

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ステップはコンクールや受験など、本当に人生をかけて演奏している方もいれば、音楽を純粋に楽しむ方もいらっしゃいます。

どちらもが共存できる素晴らしい空間です。


アドバイザーの先生からのタメになるお話

ステップでは自分の演奏のどこを聞いてほしいのか、どうすればもっといい演奏ができるのかなど、アドバイザーの先生に事前に伝えて演奏することが出来ます。

そうすると、それぞれの先生方からメッセージ用紙をいただけて、自分だけのアドバイスを持ち帰えられるのです。

弾き終わった後、さらに全体の総括というかたちで講評をいただきます。

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講評してくださった重野先生は指導者としての視点から、日下部先生は作曲者としての視点からのコメント。

参加者のみなさんによって、次のレッスンからなにを気をつけていけばいいのか、上達のためのヒントになるでしょう。

その後、Q&Aコーナーを行い、参加者の中からいくつも質問をいただきました。

「どうしたら、親指だけ力が入ってしまうのを直せますか?」

「一定の速さで弾きたいのに、いびつになってしまうのでどうやって気を付ければいいですか?」

「連弾でもっと息の合った演奏をするにはふたりでどんな工夫をすればいいのでしょうか?」

「よりよいノンレガート奏法をみにつけるにはどうすればいいですか?」

などなど・・・。

そして、指導者の方からも「バッハなどのバロック作品の指導はいつも迷いますのでアドバイスを」なども。

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一定の速さで弾きたいのに・・・という質問に対する石原先生のお答えがとても印象的で、

「歩く速度っていつも一定でしょう?だから歩いているときのリズムを感じて演奏してみるととても効果的ですよ」

とのこと。

普段の生活から演奏にとりいれられることって意外とあるのだなと!

先生方、ありがとうございました!!


継続表彰で音楽を続けて楽しむ証を

また、ステップでは継続表彰といって、5回、10回、15回・・・という風に継続して参加された方々を表彰しています。

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自らの演奏スキルを高めていくことはもちろんですが、日常の中で音楽を文字通り楽しんで演奏している証拠ではないでしょうか。

ぜひ、ソロはもちろん連弾やアンサンブルも、ご家族やご友人とぜひご参加くださいね。


最後に、当日の運営に携わって下さった先生方!

参加された生徒さんを見守り、出演もしてくださりありがとうございました!!

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今年度、まだ石川県内でのステップの開催を予定しています。

日時・場所はそれぞれ12月23日に石川県立音楽堂交流ホール来年1月24日に津幡町文化会館シグナスホールで、申込みも始まっています!

ステップについてもっと詳しく知りたい!という方は、こちらをご覧くださいね。

又は、ピティナ金沢西支部(楽器センター金沢内)までお気軽にご相談ください!


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