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第3回 室内楽研究会

2008/8/21(木) ヤマハ西大寺センター サロンにて  
朝夕はいくぶんしのぎやすくなり、暑かった夏も終盤を迎えようとしております。
今回はチェロの松下千春先生をお迎えして、第3回室内楽研究会を開催いたしました。

今回の課題曲(多喜晴美先生監修『しつないがく はじめの一歩』より)
   1. 不思議なランプ       バイエル
   2. ハロウィンの魔女      バスティン
   3. タランテラ         バスティン
   4. メヌエット ト長調     モーツァルト
   5. ブーレ ト長調       ヘンデル
   6. 子供の集会         ブルグミュラー
   7. 無邪気           ブルグミュラー
   8. 秋のスケッチ        ギロック
   9. 短い物語          リヒナー
   10. 夕方のうた         中田喜直

前回同様、前半は練習タイム。後半はコンサート形式で発表です。
この研究会においてはチェロとのアンサンブルは初めて。
チェロの座る位置、向きなど演奏を始める前のことも教えていただきました。
アインザッツ、タイミングのあわせ方は、回を重ねるごとに上達しているのでは・・・。

前回のヴァイオリンとは違って音域が低い分、音量のバランスにも工夫が必要です。
曲の終わり方、チェロの弓が弦から離れるタイミングをよく見ることや、rit.の仕方もソロの時とは違います。でも音楽を作り上げていくという意味ではソロもアンサンブルも同じ。
同じ方向に向かって、チェロとピアノがそれぞれの立場から「ここはこんな風に弾いてみたらどうなるだろう」といろいろ試してみるのも楽しい作業でした。

"音を聴く"なんてあたりまえのことのようですが、ピアノを弾く私達は音符の多さについつい楽譜を追っかけてしまいがちです。チェロの音色を聴こうとすることで、改めて自身が演奏しているピアノの音も良く聴けるようになることを再確認しました。

後半のコンサートでは、ひとつひとつの音に耳を傾け、練習タイムよりもチェロとピアノがさらに寄り添って、素敵なコンサートになりました。
どれもかわいい小品ですが、「こんなにきれいな曲だったんだ」と改めて実感する場面もありました。

松下先生、長時間にわたりありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。次回は2009年2月12日の予定です。
(Rep.宇野)


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