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ピアノの構造と音の出し方-(岳本恭治先生)

blog_081113sugamo_takemoto.jpg「今日は帰ってすぐ使えるいろいろな方法をお話します」の第一声で岳本恭治先生の「ピアノの構造と音の出し方-正しいタッチと脱力を学ぶ-」セミナーが始まりました。

まず、小さな手のひらに載るくらいのオルゴールをもたれた岳本恭治先生は、
「音楽聴こえますか?・聴こえませんね」とおっしゃいます。
次に、ピアノの周り "側板"にオルゴールをつけると、オルゴールの音楽が聴こえます!  
"屋根" "棚板"と 順に回られてキャスターからも聞こえるオルゴールの音に 「フー」とみんなの息が聴こえたような?気がいたします。
「ピアノ全部が音が鳴るようになっている このことを生徒さんたちに伝えてください」
「ピアノが一番喜ぶ音を出すために 今日は昨年よりもう一つ踏み込んで深くお話しましょう」と始められました。

≪楽しいレッスンを展開するために必要な「目からウロコ」のピアノの構造。
              300年の間にどのようにピアノは変化してきたか≫

1.ピアノは「巨大なオルゴール」 
2.鍵盤の下は、「繊細なスピーカー」 
3.バットで打たれたボールのように飛んでいくハンマー「音は飛んでいく」

いろいろな作曲家を上げながら ハンマーに始まってハンマーに終る講座をお話しされました。
岳本先生はご自身の体で より深くピアノの構造と音の出し方を表現されました。
また、ご用意していただいたハンマーの構造図は より的確に示されていました。
そして、鍵盤模型を持たれてハンマーの動きを説明されました。

♪ "正しい音の出し方と脱力"⇒「①置く ②押す ③抜く」 
♪ 鍵盤上での指の動き⇒「ハイタッチフィンガーは不要」
1)正しい姿勢 
2)まっすぐに座る 
3)右足をペダルに乗せておく 
4)胃を持ち上げる (なぜ"胃"を持ち上げる の? 聞きそびれました。)
5)弾く場所を決める(中央音域)
  
これはショパンの「初心者用の練習の時のお話のこと」です。
ショパンのフィンガートレーニングは 
長い指3本が黒鍵3つに載る 短い指は その両脇に来る
-すなわち ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・シ-

♪ 次にチェルニー先生の練習法

①拍子をしっかり持つことが脱力の第一歩 
②グルーピング練習=脱力が容易になる 
③鍵盤と指、手、腕の配置を確認する。

なぜならチェルニー先生の時代と楽器が違う
-音が鳴るように作られている現代の楽器に力はいらない。
「左手―1(伴奏など)右手=9(メロディー) 聴衆には5分5分に聴こえる」

♪ クラウディオ・アラウ先生の言葉 「テクニックと音量は比例する」
レベルにあった音を出すテクニックを考えることが大事。資料は図解された鍵盤の動きを示すもの、そのほか鍵盤の「弾き心地」を判定する基準、重く感じると きも 軽く感じるときも大切なのは{いつも道理に腕の状態を変えないで弾くことが良い} 脱力=しっかり手首を鍵盤の手前に寄せて下に落ちるくらい 力の 抜けるのを実感する。

♪ 最後に・・・
鍵盤と指がジャストミートした時にハンマーが動き音はホームランボールのように飛んでいくのだと思います。良い音・美しい音・歌う音・いろいろな音質・音 色を聞き分けられる良い耳を持ち続け、ピアノが喜ぶ音を感じて弾けるように豊かな感性を持ち楽しんで 生徒さんひとり一人に合った方法を見つけてピアノ音 楽を楽しんでいきたいと思いました。 岳本恭治先生、有難うございました。


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