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【実施詳細レポVol.1】ポピュラー指導法セミナー(ステップ課題曲セミナー)(2016.5.15)

5月15日、東京巣鴨・東音ホールにて佐土原知子先生による『ポピュラー指導法セミナー』が開催され、今年も関東だけでなく全国から多くの受講者の方が参加されました。 「レッスン現場でポピュラー曲を取り入れる為の分かりやすい解説」と、「演奏のヒントやコツ」「リズム体験&トレーニング」など、新課題曲とともにリズムを意識する大切さや、ポピュラー音楽の表現の奥深さを実感できた4時間となりました。
演奏者は丹内真弓先生、戸田愛先生、私門田裕美。ゲストには、ポピュラーステップアンサンブルでもお馴染みのドラマー河崎真澄先生をお迎えしました。

《講座の内容》
2016年度 ピアノステップポピュラー新課題曲21曲
ポピュラー現行課題曲は、PTNAのホームページにて動画公開中、随時更新!

<第1部>
①今年の1曲「おぼろ月夜」
②バラード系(ディズニー、シネマ、その他)
③バスティンアプリ紹介

<第2部>
①ロック&ポップス系、ラテン系、ジャズ系
②ドラムセット紹介、リズムトレーニング
③ミニライブ 丹内真弓先生(ピアノ)&河崎真澄先生(ドラム)によるデュオライブ!!

≪ステップ今年の1曲"おぼろ月夜"≫
"故郷""赤とんぼ""夏の思い出"に続く第4弾!!歌曲をまずは歌詞を一度読んでみる、歌ってみるという事がとても大切で、演奏に合わせて受講生全員で歌い、改めて言葉を意識できました。
演奏上のポイントとして、言葉のイントネーションによって同音でも意味合い(気持ち)が変わる為、指使いを変えて音のニュアンスに変化をつける事がコツだそうです。 お洒落なコード進行のもの、見やすいものなど、5曲ご紹介して頂き、 アレンジャーの戸田愛さんご本人によるとても綺麗で色彩豊かな響きの演奏も聴かせて頂きました。
ムジカノーヴァ3月号掲載、ミュッセでも発売中

唱歌では昔の言葉などが出てくるため、読んだだけでは分からない言葉の意味をきちんと調べて、歌詞の意味から感じる情景をイメージしてアレンジされたそうです。
ポピュラー曲は、アレンジが入るため、同じ曲でもアレンジャーによって全く変わります。
そのため『これぞ!』と思う好きなアレンジャーを見つける事が大切で、佐土原先生はアレンジャーのお名前をまず見てから楽譜を選ぶそうです。

≪バラード系(ディズニー・シネマ・クラシック編曲もの)≫
バラード系の曲の最後に、キラキラ音が入る事で演奏がより素敵になる効果的な方法として、ドラマー河?先生によりツリーチャイムとウィンドチャイムの紹介をして頂きました。
「ララルー」と一緒にピアノで高音域オルゴール風やハンドベルでも演奏できる "おまけ楽譜"を丹内先生が作って下さり、今回プラスワン楽器として、トイピアノについてお話、演奏もして下さいました。

子供用のおもちゃピアノとして開発された"トイピアノ"ですが、今ではなんとプロの"トイピアニスト"呼ばれる方もいるそうでなかなか奥が深いそうです。 丹内先生が使用していたトイピアノは透明で中の構造が良く見え、鍵盤もカラフルでとても可愛く、癒される音色なのでツリーチャイム同様、音の世界の幅を広げる効果的な音としてレッスンやはステージで取り入れたら、とても楽しいと思いました!!

この効果音を取り入れた先生方によるアンサンブル演奏は、会場中が癒され、やさしい気持ちに浸りました♪


映画音楽などスケールが大きい楽曲は、原曲を聴きながらイメージを持ち、ソロピアノでも原曲の音色を想像しながらタッチや音質を工夫し、壮大な曲は更にピアノを良く響かせることがポイントとお話されました。
ソロピアノ&ドラムアンサンブルとして、ドラムが入る事により華やかに迫力のある演奏を聞かせて頂きました。
アレンジをされた戸田愛先生による美しいフォーレ作曲「夢のあとに」の演奏や、 コール・ポーター作曲「ソー・イング・ラブ」国府弘子先生編曲では、丹内先生の鍵盤ハーモニカの歌いあげるメロディーが重なり、音の深みが増してとても素敵でした。

☆お知らせ☆ 「アレンジワークショップ」第3弾にて、国府弘子先生、佐土原知子先生の基調講演や、丹内真弓先生が講師をされます。私も毎回楽しみで受講しているのですが、今回は発表会で弾き映えするアレンジやアンサンブルアイデアなどを教えてくださるそうです!(全3回)10/4.11/2.12/1開催です。
⇒詳細はこちら
≪バスティンデジタル教材(アプリ紹介for iPad)≫
音楽の基礎をレッスン現場や自宅で繰り返し学習できる、読譜トレーニング用教材アプリを、福田優子先生により紹介されました。
実際に受講者もiPadを操作しながら体験し、使いやすさと楽しさに感動していました。

生徒情報をまとめたり、宿題を出したり、レッスンスケジュールの管理まで出来る、 先生と生徒の為のデジタル版レッスンノートをご紹介頂きました。
最近ではタブレットを持つ生徒も増え、タブレット管理は社会の現場では多くみられるようになり気になっていたので私もピアノ教室でこの画期的なアプリを是非使ってみたいです!

休憩時間にも、熱心な質問が飛び交っていました。  この続きは、第2回目レポートをお楽しみに!
(REP. TOKYOポピュラーステーション 門田裕美)

  • このセミナーの収益の一部と、当日の募金の全てを、「ピティナ熊本県内災害義援金」へ寄付させていただきました。ご協力誠にありがとうございました。

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