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音の葉研究会第36回定期講座

♦講師 西尾洋先生
♦場所 和幸楽器大宮店
♦日時 2016年9月15日(木)10:15~12:15
♦内容 指導者ライセンス筆記試験勉強会

音の葉研究会顧問の西尾洋先生はピティナ・指導者ライセンスの問題作成にも関わっていらっしゃいます。
今回は、2015年10月28日に実施された筆記試験の問題を解説していただきました。


実際に問題冊子が配られると本番の試験のようで少し緊張しながらページをめくりました。

問題は【1】~【5】までで、かなりボリュームがあります。
全ての問題を西尾先生の分かりやすい解説と実際にピアノで問題、課題曲を弾いて下さるのを聴きながら解き進めていくことができました。

特に作曲家が生きた時代背景を解く問題では「社会主義リアリズム」を詳しく講義して下さり、理解すると共に深い興味を持ちました。

フランスの増六の和音、と答える問題があり(ここまで知らないと受験できないのかと驚きましたが)

西尾先生は、イタリア、フランス、ドイツ、のそれぞれの六の和音を丁寧に細かく解説して下さいました。

IMG_1245.JPG
西尾先生は「クイズ大会に出るつもりで受験するとよい」とおっしゃられました。

音の葉研究会のメンバーの中には全級合格されている先生もいますし、これから勉強!という先生もいます。
今回ひと通り問題を目にして何が足りていないのかが明確になった勉強会でした。

西尾先生、このような学びの場を下さり、ありがとうございました。

講座の最後にシューベルト「冬の旅」より第1曲目「おやすみ」のアナリーゼをしていただきました。

詩の内容が 前向き になるところは、短→長 に転じている。

またピアノの伴奏(アンサンブルピアニストの演奏という言い方がふさわしいでしょうか)が、やはりテンポを前向きに動かし、しかけている。

そして詩の中の大切な言葉には、特別な和音 が使われている。

フレーズ単位でも良いので詩の内容を理解し、演奏するべき重要性をお話下さいました。

「冬の旅」を味わうのにもってこいの季節になりました。
学んだことを頭において、鑑賞してみるのも良いかもしれません。

新たな気付きをたくさんいただきました。本当にありがとうございました。

(文責:森田聡子)

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