第27回アナリーゼ講座
◆講師:西尾洋先生
◆場所:和幸楽器大宮店
◆日時:2015年5月28日(木) 10:15~
◆内容:
アナリーゼ:ギロック「こどものためのアルバム」より
ソナチネ 第1楽章
メンデルスゾーン「無言歌集」より
第1番"甘い思い出"
*講座終了後、翌週に控えたピアノステップ準備を全員で行いました。
①ソナチネ 第1楽章
講座の初め、西尾先生が"本題から少し外れたいいお話"をして下さるのが私達の大きな
楽しみとなっていますが、この日も勉強するにあたり、また練習や曲作りをする上での
とっておきの良いお話がありました。
この様なちょっとした(でもとても大きな意味のある)エッセンスが本当に有難いです。
ギロックの作品、特にこの「こどものためのアルバム」の作品は研究会で数多く取り上げて
勉強して来ました。
コンペ課題曲にも選定されたギロック作品も含めると、実に多くの曲と接してきたことに
なります。
そのどれもが違った魅力を放っていることを感じると、ギロックの素晴らしさを思わずには
いられません。
ソナチネはよく弾かれる曲ですが、独特の調性感に少し難解さを感じていました。
が、「予想外の音が来ることで自分の中に"化学反応"が起こる!」
↓
「人に伝えたい気持ちが芽生える。」
↓
「その気持ちが"表現"に繋がる。」
とのお話に、不思議な音、新しい世界の雰囲気・・・を自然に捉えられる気持ちになれました。
ともすると行方の方向性が分からなくなりそうな怪しさもエネルギーもある曲ですが、
音やフレーズの意味と表情がくっきり見えてきました。
②甘い思い出
この曲は1年ぶり位、2度目の登場になります。
(何度受講しても新鮮に聴くことの出来る名曲ですね!)
ロマン派の特徴が多く盛り込まれ、ロマン派作品の演奏のヒントを沢山頂きました。
「非和声音は心の琴線に触れる=豊かな表情を持つ」
今後はこのことを大切に、楽譜を見ていきたいと思います。