◆講師:赤松 林太郎 先生
◆場所:さいたま市文化センター 小ホール
◆日時:2015年4月16日(木)
10:00~12:30 A1,B級
13:30~15:30 C級
国内外での演奏活動と講座で大変ご活躍の赤松先生をお迎えし、2015年PTNAピアノコンペティション課題曲セミナーを行いました。
PTNAコンペの特徴であるバロック・古典・ロマン・近現代の四期の演奏をする上で大切になるポイントを時代背景や作曲家のパーソナリティ、当時の音楽事情など多角的なアプローチでお話し下さいました。
博学でいらっしゃる先生のセミナーは余談も大変魅力的です。
そして、様々なテクニックについての説明は例え話が印象的。
たくさんの「なるほど!」の中から2つご紹介致します。
【 ステーキとフォーク 】
ここにお皿に乗ったステーキがあるとします。
フォークでお肉を刺す時どんなふうにフォークを使うでしょうか?
お肉から離れた上方からフォークを構えて勢いよく力いっぱいグサッ!
・・・なんて刺しませんね。
お肉の上にフォークの先をつけたままクッと下ろすだけでしょう。
「鍵盤から離れたところから指を叩きつけるのではなく、指先が鍵盤に触れた状態から必要な圧力をかけるだけで弾きましょう。」
というタッチの一例です。
【 500ml入りペットボトル 】
2分音符で書かれた音が符点4分音符+8分休符になってしまっているけど気付けていない・・・なんてこと、ありますね。
長い音が伸ばせていない時どんな声かけをしますか?
私なら「ここ何拍?どこまでのばす?何音符?」などなど当たり前なことしか言っていませんが、赤松先生ならば一味も二味も違います。
「500ml入りペットボトルの飲み物を買ったのに中身が450mlしか入ってなかったらどう?」
・・・嫌ですね (笑)
個人的には赤松先生のセミナーを受講するのは三度目ですが、毎回たくさんの発見と驚きの連続で内容は腑に落ちる分かりやすいものばかりでレッスンと演奏の栄養になっています。
エネルギッシュでユーモアのあふれるセミナーで栄養と活力をチャージすべく、また受講できる機会を楽しみにしております。
赤松先生、ありがとうございました!
次回、6月7日(日) 音の葉ステーションのステップ http://www.piano.or.jp/step/schedule/detail/2015060772426.html
ではアドバイザーとしてお越しいただきトークコンサートも予定しています。
皆様のお越しをお待ちしております!
<文責:須藤美帆>