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音の葉研究会 第13回アナリーゼ講座

7月になり、気温も湿度もじわじわと高くなってきたこの頃です。
急な雷雨があるかも?という予報が出て、
傘持参の先生も多かったことと思います。

毎月恒例の、西尾洋先生によるアナリーゼ講座。

今年度に入ってバッハ以外の曲も取り上げていますが、
今回は発表会で大人気であり、
コンクールでも避けては通れなくなって来た作曲家「ギロック」を
初めて分析してみました。

ギロックの中でもとりわけ演奏機会の多い、
「手品師」「フランス人形」「ワルツエチュード」を
1曲ずつ、紐解いて行きました。

7月4日西尾先生.JPG

この日はちょっとしたお試しから・・・。

楽譜を開きエンピツを握る私達に
西尾先生から
「何もメモせず、聴いて考えながら、大事なことだけ頭に入れましょう。」
との提案。

それぞれが筆記具を置き、
少々ドキドキしながら講義が始まりましたが・・・。

「書く作業」が無くなった分、
思考に余裕が出来たのではないでしょうか?
全てを書かなければとの思い込みを
一度こうして強制的に断ってみるのも良い経験になりました。

本日のポイントです。

テーマが次にどうなるのか?
変わったとすれば、どのように?

初めて出て来た形を大切に!
初めてのメロディ、初めての和音、初めての下行形・・・
"初めて"に注目するように。

曲の中の部分と部分はもちろん、
曲同士でも対比させてみる。
例えばフランス人形と手品師など。
対象的な曲をセットで弾いてみると面白い。

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導入から上級まで対応でき、
楽曲スタイルも多岐に渡るギロックは
素敵な曲ばかりで親しみやすく、
身体の使い方にも無理がなく、
その魅力的な作風ゆえ、構えすぎずに曲に入っていくことができます。

こうして勉強してみると、
やはり人の心を掴むようなハーモニーが多いですね。
小さな子でも、そこを感じる気持ちがあると
演奏の輝きが一層アップすることでしょう。

まだまだ知りたいギロックの世界。
次の講座でも、取り上げて頂くことになりました。

楽しみにしております。
西尾先生、ありがとうございました。

<文責;大原由紀>


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