7月になり、気温も湿度もじわじわと高くなってきたこの頃です。
急な雷雨があるかも?という予報が出て、
傘持参の先生も多かったことと思います。
毎月恒例の、西尾洋先生によるアナリーゼ講座。
今年度に入ってバッハ以外の曲も取り上げていますが、
今回は発表会で大人気であり、
コンクールでも避けては通れなくなって来た作曲家「ギロック」を
初めて分析してみました。
ギロックの中でもとりわけ演奏機会の多い、
「手品師」「フランス人形」「ワルツエチュード」を
1曲ずつ、紐解いて行きました。
この日はちょっとしたお試しから・・・。
楽譜を開きエンピツを握る私達に
西尾先生から
「何もメモせず、聴いて考えながら、大事なことだけ頭に入れましょう。」
との提案。
それぞれが筆記具を置き、
少々ドキドキしながら講義が始まりましたが・・・。
「書く作業」が無くなった分、
思考に余裕が出来たのではないでしょうか?
全てを書かなければとの思い込みを
一度こうして強制的に断ってみるのも良い経験になりました。
本日のポイントです。
テーマが次にどうなるのか?
変わったとすれば、どのように?
初めて出て来た形を大切に!
初めてのメロディ、初めての和音、初めての下行形・・・
"初めて"に注目するように。
曲の中の部分と部分はもちろん、
曲同士でも対比させてみる。
例えばフランス人形と手品師など。
対象的な曲をセットで弾いてみると面白い。
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導入から上級まで対応でき、
楽曲スタイルも多岐に渡るギロックは
素敵な曲ばかりで親しみやすく、
身体の使い方にも無理がなく、
その魅力的な作風ゆえ、構えすぎずに曲に入っていくことができます。
こうして勉強してみると、
やはり人の心を掴むようなハーモニーが多いですね。
小さな子でも、そこを感じる気持ちがあると
演奏の輝きが一層アップすることでしょう。
まだまだ知りたいギロックの世界。
次の講座でも、取り上げて頂くことになりました。
楽しみにしております。
西尾先生、ありがとうございました。
<文責;大原由紀>