日本を代表するオーケストラであるN響などのメンバーを中心とした方々が、わざわざ大崎の地までいらしてくださいました。
この企画は、仙台中央支部を通じ、横浜を拠点として活動をしているNPO法人ハマのJACKの方々などのご厚意によって実現しました。
演奏にあたって、会場の関係各所の方々には、いろいろと計画や準備などにご尽力を頂き大変感謝申し上げます。
不慣れながら、実施会場との連絡・調整や当日の会場設営など、ピティナ大崎みちのくステーションメンバーでお手伝いをさせて頂きました。また一つ、音楽で心が通い、つながりができて嬉しい限りです。
チェロ:海野幹雄 スタッフ:横手梓
14:00~15:00 大崎市総合体育館 対象 古川東中学校生徒、保護者、一般
リーダーの白井さんの解説をまじえて、ドヴォルジャークの「アメリカ」など数曲が演奏されました。大崎の地で弦楽4重奏が聴けるなどとは想像もできませんでした。NHKや新聞の取材がありました。
演奏が素晴らしいことは言うまでもありませんが、ユーモアたっぷりのエピソードや自己紹介のトークがあまりにお上手で、一気にくつろいで楽しく鑑賞することが出来ました。
また、中学生代表のお礼の言葉は、深い感謝の気持ちと強い決意であふれていて感動で泣きそうでした。身内や地域への打撃を思うとき、長い復興への道のりを描くとき、重く辛いものですが、子供たちの存在が希望を与えてくれると感じました。私たちは、子供たちを育てる活動に思いを新たにしました。
17:30~18:30 古川東中学校音楽室 対象 吹奏楽・弦楽部員、保護者、一般
プレハブ校舎の片隅にある、小さくて音が漏れて少し軋む音楽室にも、この日はキラキラ輝く音、心に染み入る音が鳴り響きました。
演奏後は、質問コーナーがあり、音楽家への道のりや練習方法など生徒からたくさんの質問が寄せられました。良い出会いとつながりがもてたひとときでした。
皆さんからは、「まるで宮殿の一室のようで優雅だった。」「演奏者一人一人の呼吸が感じられ、感動し鳥肌がたった」などと興奮して感想をお話しいただきました。
古川東中学校は、被災して、思い出の校舎も体育館もなにもかもすべて瓦礫と化してしまいました。この後、何年もプレハブ校舎に身を置いて勉強をすることになります。数々の成績を上げてきた部活動を含めた学校生活は大変な不便と混乱を強いられることになりました。
そんな大変な状況下において、どんなに素晴らしいものがあったとしても皆が受け入れられるわけではありません。音楽の沼田先生の熱意と、学校の先生方が一つになって受け入れ、準備やご協力くださったことに感謝申し上げます。
コントラバス:松井理史 打楽器&ピアノ&スタッフ 三又瑛子
10:30~11:30 純心幼稚園
純心幼稚園は、県内で唯一マーチングに取り組み、毎年大会で発表しています。
演奏メンバーの方々は、イズミティーや宮城学院でのコンサートを控えていて忙しい中でしたが、メンバーには幼稚園のお子さんをお持ちの方もいらして、快く幼稚園訪問をお引き受けいただきました。
通常、演奏会には未就学児の入場が許可されません。園児のほとんどが初体験。メンバーによる工夫で、「さんぽ」や「ワルツィングキャット」などの親しみやすい曲を演奏したり、音楽クイズなどで珍しい楽器に触れたり、音楽を聞いて身体を動かしてみたり、楽しくて思い出に残る時間になったことと思います。
おしまいに、みんなからピアニカでお礼の演奏をしてくれました。
園の皆様には、土曜日にもかかわらず、家庭へのお便りや会場準備をして暖かく迎えていただき感謝を申し上げます。