2009年12月14日、佐々木邦雄先生をお招きし、島ピアノセンターにて「ソルフェージュ指導法」を開催し、32名の指導者が受講しました。
佐々木先生監修・作曲の教材の中から「新曲視唱」を1曲全員で歌い、その時は音程やリズムを確認する程度。そして、速度、拍子、調性を確認し、次に強弱記号やアーティキュレーション、臨時記号の持つ意味などを佐々木先生が補足説明。楽譜に込められたものを皆で理解し、その後で歌った曲は、表現が豊かになり、音楽が生き生きとしたものへ。会場全体がとても良い雰囲気に包まれました。"前奏はエスカレーターで、歌に入るときは「ポン」と入るように歌ってごらん"というような子供たちへの分かりやすい言葉がけも教えてくださいました。
スポーツ選手など、日々のトレーニングによって、培われてきた基礎体力があるからこそ試合に出られるように、音楽における基礎体力は「ソルフェージュ能力」だ と話され、その能力を身に付けるには 「視る」 「聴く」 「奏る」 「書く」 の4つの訓練を行い、また楽典を学ぶ 必要もあり、なぜそうなっているのかと疑問を持ち、取り組むことが大事だともおっしゃられていました。
楽譜を読み取る力は生徒への音楽表現を引き立たせることにもつながり、そしてこれらは生徒が受動的ではなく、自らも考えることができるように導いていかなければならず、ソルフェージュの大切さを学ぶことができました。
佐々木先生の明るくユーモアも交えながらのトークに笑いが絶えず、そして音楽に対する熱い想いが感じられた2時間でした。レッスン風景も拝見したいなと思いました。
佐々木先生、どうもありがとうございました。