川上昌裕先生による
上達への新たな視点:ピアノ指導
「子どもの中の能力をどう引き出すか?」
★生徒の前に楽譜だけおいて「さあ 弾いてみなさい」というだけでは、
生徒の中から何もでてきません。
★曲については、純粋に音楽が楽しいと思えるものを用いながら、徐々に難しいものにあげ
だんだん上達する喜びを味あわせていくことにシフトしていくことが大切なことです。
これが、ピアノの練習を長続きさせる秘訣です。
どんな曲でも練習するためには 「練習する理由」が必要です!
★ピアノの先生の役割とは・・・・
1)奏法の基礎を正しく教える・・・タッチ、脱力の技術など
2)奏法に関するさまざまな知識やアイディアの伝授
奏法やペダリングなど楽譜を見ただけでは得られない情報をどう伝えるか?
3)楽曲の解釈を施す
演奏には必ず楽譜から離れたところからの勉強が必要です。
作曲された時代背景により演奏解釈や音楽の捉え方が変わってきます。
今回 ハノン、エチュードを中心に取り上げ、どのタイミングで組み入れて
どう練習するべきか?モデル演奏者によるレッスンも交え、具体的にお話していただきました。
川上昌裕先生 ブログ「エチュードについて」より
http://www.masahiro-kawakami.com/blog/
ハノンを練習する際に「ここに注意して練習すればとても効率的で非常に高い効果が望める」として紹介したのは、次の5点です。
①指先に注意(内側に引くように使う)
②打鍵した後すぐに脱力をする(打鍵後すぐに手首を上方へ抜き脱力を確かめる)
③腕に注意しながら弾く(力を入れて弾くと腕が固まっているのですぐわかる)
④音を揃える(特に第一音の両手の音が揃わない、重音の場合もすべての打鍵時にすべての音を揃える)
⑤音楽的に弾く(フレーズ感を持って弾く=レガート中心、当然かなり微妙な強弱表現は伴う)
モデル演奏
・西川 凌さん(大3) ショパン:エチュード作品10-4
・椿田和輝さん(中1) ショパン:エチュード作品25-11「木枯らし」
素晴らしい演奏ありがとうございました。
川上先生 新たな発見がたくさんありました!
素晴らしいお話ありがとうございました。
ご来場いただきました皆様 ありがとうございました。