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吉永哲道先生「ポリフォニーから学ぶ ピアノ演奏の基礎」1(全2回)

2016年3月16日(水)10:00~12:30

ピアニスト:吉永哲道先生による

ポリフォニーから学ぶ ピアノ演奏の基礎

~バッハ:シンフォニア、平均律からロマン派へ~第1回 (全2回)講座を開催いたしました。

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ピアノ演奏にあたって基本的なこと・・・

  それは、ピアノを美しく響かせること、感情を素直に表現する ことです。

聴く人の心を捉えるのは"音"であり、

「魅力的な音を出せるかどうか」ということが重要です。

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♪ 講座はじめに・・・

2011年3月11日東日本大震災

被災された方々へ

バッハ=ブゾーニ

"コラール前奏曲"を演奏して

いただきました。

 

 

 

 

 

1)"表現する" = "音楽を感じる"とは、いったいどういうことなのか?

・・・ 頭で考えないで、心で感じて弾きましょう。

  「音楽を考えること」と「感じること」は、違います。

  例:アナリーゼは、考えることです。感じることには、理屈がありません。

  日常生活の中で、「うれしい」とか「悲しい」という言葉を理屈で考えて表現しませんね・・・

  心に触れた感情が素直に言葉で表現されますね・・・

  心に触れる → 人間の成長の過程において養われることでもあります。

  ★本番の演奏では、練習してきたことを演奏するのではなく

         心で感じたまま演奏しましょう。

2)音楽は、まさに "響きの芸術である"

・・・体をラクにさせる → 良い音が出せるかどうか

  心の状態の表れでもあります。

  心がリラックスすることにより 身体の力を抜くことができます。

3)フレージングについて・・・

  フレーズがモノを言わなければ、聴衆には何も伝わらない

・・・フレージング → 文章です。

  文章を読むように考えてみましょう。

  ★フレーズをまとめる"ハーモニー"を見つけてみましょう。

  音程 → 2度、3度 7度 など 開きによって感じ方が変わります。

  そういった箇所を自分で探し、弾き方を考えてみることも良いでしょう。

  調性のキャラクターを知ることも大切なことです。

  参考曲目:バッハ シンフォニア第4番 BWV790 d-moll

 他の曲で d-moll の作品には Mozart Requiem があります。

 そういった作品を聴いてみましょう。

4)ペダリングについて・・・

    「ペダルはピアノの魂である」-アントン・ルービンシュタイン

・・・ 深く踏んだり、浅く踏んだり また ペダルを上げる場合 いきなりではなく少しずつ上げたり 

   少し戻して踏むといった複雑なペダリングにより音色を作り出せます。

★ 次回 10月19日(水)の講座で 詳しく解説していただきます。

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参考曲目

♪ バッハ 

・インヴェンション BWV772

・シンフォニア BWV790、793

・平均律 第1巻より 第8番 BWV853 

♪ ショパン

 ・ノクターン 第14番 Op48-2 

 

 

解説していただいた後 演奏していただきました。

吉永先生 素晴らしいお話と演奏 ありがとうございました。

多くの方々にご来場いただきましてありがとうございました。


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