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ピティナ・学校クラスコンサートin長岡 ―菊地裕介先生をお迎えして―

 7月2日 長岡市立四郎丸小学校に菊地裕介先生をお迎えして、2時間目と3時間目、4年生65名の生徒さんたちにクラスコンサートを開催しました。

 まずは、バッハのインベンションを使って、テーマがいっぱい繰り返されている曲、テーマを追いかけっこする曲、菊地先生はそれぞれ楽しいおしゃべりをしながら、1番と2番を演奏してくださいました。

 子供達が、フーン!と感心しながら聴いた後に「これから指が速く動く曲を弾くよ」と、プーランクのトッカータを演奏。子供達は目を見開いて、先生の指を見ていました。

 次の演奏はベートゥヴェンのピアノソナタ「月光」。楽章が変わることで、曲想がどのように変化していくのか、そして、聴く人によって感じ方が違うこと、また、想像しながら聴くことが大切だということなど、言葉をそえて演奏してくださいました。聴いている子供達も、第2楽章に体を軽くゆする子、第3楽章には前のめりになる子など、いろいろでした。

 

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 その後、子供達をピアノの周りによんで、みんなで「世界にひとつだけの花」「YUME日和」を先生の伴奏で大合唱。先生の力強い演奏に負けないくらい大きな声で、聴いていたわたし達も、思わずほほえんでしまいました。

 最後は、ドッビュシーの「月の光」です。子供達をピアノの周りにおいたままでの演奏です。少しでもよく見たいと、演奏しているそばでヒソヒソと「押すなよ」「よくみえない・・・」「すごい」の声。そのうちひとりの生徒が先生の演奏にあわせて、鼻歌を歌っているではありませんか。しかし、先生は全く気にすることなく、すばらしい「月の光」を演奏してくださいました。

 

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 先生の演奏ももちろんですが、子供達が曲によって、聴く姿勢や目線の高さが違うことや、生の演奏は子供達の反応をストレートにすることなど、いままで気にとめてなかったことが見てとれて、とても勉強になりました。

 コンサート後、感想を聞くと「もっと聴きたかった」「指がすっごく速く動くのでびっくりした」「ピアノが大きな音ですごかった」と、目をキラキラさせながら話してくりました。

 「感激してここがなんか変だけど、どう言ったらいいのかわからない」と胸をおさえながら感想を言ってくれた子がいました。『心が動いて言葉にならない』それが『感動』ということなんだと、あらためて思いました。子供達にとって、大満足のクラスコンサートだったと思います。
 菊地先生の演奏を通して、子供達の表情や聴き方等、いろいろみせていただいた2時間でした。

長岡HANABIステーション 田村恵子   

※当事業は平成24年度郵便事業株式会社年賀寄附金配分を受けて実施いたしました。
                                           

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