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第6回ロシアンメソッドピアノ研究会レポート

 松田紗依先生のご自宅のアトリヱで開かれている研究会は、5月で早くも7回目を迎えました。松田先生は毎回1人ずつの受講生に対して大変わかりやすく丁寧に的確な指導をしてくださるので自分の癖がよくわかり、自宅で練習する際の注意点が明確になり大変感謝しています。

現在テキストは「1-a」、重要ポイントである『手の息』を習得しながら、ノンレガート奏法からテキスト「1-b」に入り、レガート奏、スタッカートの奏法と、徐々に実習は進んでいきます。
先日、松田先生の生徒さんのレッスンを見せていただく機会がありました。見せていただいた生徒さんは小学生、まだ何年も習っていないのに、柔らかい手の動きでとてもきれいに響く音色で演奏されていました。そして、先生のアドバイスをよく聞き、自分の音に集中して音楽的に表現されていました。先生のご好意で生徒さんの手を持たせていただいたのですが、そのときいつもの研究会で私たち受講生は何度も松田先生に手を持っていただき指導を受けていますのに、いざ、持つとなると大変戸惑いました。そこで、この回の研究会では生徒指導する時の「手の持ち方」に焦点をあてて実習させていただきました。受講生同士で、手を持ち合って感想を言い合ったり、松田先生の手を持たせていただいたり何回もチェック。もう全員がピアノの周りに集まり覗き込んだり、しゃがみこんで下から手の様子を見たりと熱心に納得いくまで実習しました。やはり手を持つことには重要な意味があり(生徒のひじや手首の状態をチェック)、先生の助言の「一見うまく弾いているように見えても音色はちがい、実は力が入っている事があります。」と言われましたが、なるほどうまく持つことができるとそれもわかるようになります。生徒のどの部分に手をそえて、どこを支えながらリードするかよく習得しないといけません。この実習を終え、生徒の手がうまくもてるようになると、自分自身がピアノを弾く時にその部分に意識がいくようになり、今の自分にとって大変役に立っています。

 松田先生は常に受講生全員の状態をよく見てくださって一人一人にその時に必要な言葉を見つけてアドバイス下さいます。先生のロシアン奏法を皆に伝えようとしてくださる熱意あふれるご指導のおかげで少しずつではありますが日に日に変わりつつある自分に気づいています。また、何と言っても笑顔であたたかい心配りで広く受け入れてくださる先生のお人柄が皆の心を掴んでいます。松田先生にそしてロシアン奏法にめぐり会えた事でこの歳にしてもう一度自分と向き合い、自分を磨くことに励む気持ちにさせていただいた事に心よりお礼申しあげます。

 ♪心に響く音♪を目標にこれからも研究生一同がんばっていきたいと思っております。
(report: 千本 陽子)


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