2015年11月16(月)ピアノハープ社ピアノギャラリーにて、第2回目、熊本よか音ステーションセミナー、多喜靖美先生によります講座が開催されました。
全国各地を飛び回っておられる、大人気の多喜先生の講座と言うことで、たくさんの先生方がご参加下さいました。
さて、私自身もこれまで、4分の3拍子と8分の3拍子、4分の4拍子と2分の2拍子、4分の2拍子と8分の6拍子・・・それぞれの拍子の違いを、生徒さんに説明しようとする時、分かっているようでうまく説明できなかった"拍子"
多喜先生の「まずは3拍子を叩きましょう」皆さん当たり前のように、"強 弱 弱"と叩きました。
しかし、そもそも簡単に"強拍""弱拍"に分けてしまうのではなく、1拍目というのを膨らませた風船が弾けるように感じるという事、そして2拍目、3拍目は再び風船が膨らむように感じる
さらに4拍子の場合、3拍目を強拍と捉えてしまうと返しが出来てしまい2拍子のように感じる為に気をつけること
このように、拍子は曲の波を作るのだと説明して頂きました。
そして、これらの拍子の大切さは、アンサンブルをするとより理解できると言うことで、午後からはチェロの石垣博志先生、ヴァイオリンの黒木奈津美先生をお迎えして、室内楽のレクチャーを体験させて頂きました。
普段は聴講ばかりの私も今回は、ステーション代表の厚地とみ子先生の「まずは講師が実際に室内楽を体験してみましょう」の言葉に背中を押していただき、ロシェロールのアンティークレースを用意しました。実際に合わせるとピアノと弦楽器の音の立ち上がりの違い、息の量とスピードによる歌い方、ピアノだけでは意識が難しい伸びる音、テンポの変化、そしてアインザッツ。
これらの重要さを考えるとともに、拍子感を含み曲の流れが作られている事を、より感じることが出来ました。
デモ演奏してくださった多喜先生の音色の柔らかさ、優しさ、温かさ、しなやかさにただただ、感動した1日となりました。
ご協力頂きました石垣先生、黒木先生ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。
多喜靖美先生、次回の講座でまたお会いできることを楽しみにしております。
ありがとうございました。
熊本よか音ステーション 松下智香