2010年10月31日、奈良県の橿原文化会館 小ホールにて行われた、橿原地区のPTNAステップのレポートです。
あいにくの雨にもかかわらず、朝からたくさんのリトル・ピアニストたちがご父兄の手に引かれてやってきました。みなさんそれぞれ思い思いのおめかしをして、緊張の舞台へ上がります。第三者から見れば1分足らずの曲でも、演奏する本人や先生、ご父兄の方にとっては、このために長い月日をかけてがんばってきた証です。コンクールではなく、日々の歩みを披露し、その励みとなるように、というステップの開催理念に沿って、それぞれの演奏前に演奏者自身のコメントが読みあげられます。日々の練習で苦労しているところ、楽しんでいるところ、特にアドヴァイスをしてほしいところ...など、中には本人の意思と裏腹に聴衆の笑いを誘うようなコメントもあり、和気あいあいとした雰囲気で進んで行きました。
また橿原地区では数年前から、小さいうちから他の楽器とのアンサンブルをすることによって、聴く力を身につけてほしいという願いのもと、ヴァイオリンをはじめとする旋律楽器と一緒に弾く室内楽ステージも同時にエントリーできるようにしています。既存の室内楽の作品だけでなく、普段練習しているバイエルやブルグミュラーの曲にオブリガートとしての旋律が加わった編曲の楽譜も出版されています。
これまでにヴァイオリンに加えてコントラバスやチェロの奏者をゲストとして招き、いつもの音楽が一層イメージ豊かになるのを聴き、ピアノを旋律楽器のように歌わせるにはどうすればいいか、また伴奏の役目に回った時にはどんな風に旋律を聴けばいいか、楽しみながら学んでいます。今年は新たに、木管楽器の華でもあるフルートの奏者を招き、デュオやトリオを披露する参加者も多く見られました。
合計12時間に迫るほどの長時間の今回のステップでは、アドバイザーの4人の先生方が3人ずつローテーションを組んで、一人一人の参加者の演奏に丁寧なコメントを書いて下さいました。また、各部終了ごとに総評を述べて下さいました。参加者やご父兄のみなさんが熱心に耳を傾ける中、先生方は橿原地区のレベルの高さをまずほめて下さいました。
そして何人かの先生方がよくおっしゃっていたのが、和声感を身につけること、です。特に小さな生徒さんにIの和音、IVの和音、Vの和音、それぞれの区別を分からせ、またそれをイメージしやすく分かりやすい表現に置きかえて説明することで、小さいうちから和声による起承転結のある演奏ができるだけでなく、曲がさらに複雑になっていってもその中にシンプルな骨格を見つけ出すのに役立っていく、というお話が印象的でした。
夕方以降になってくると、一人一人の曲目もどんどん大曲になっていきます。試験や受験を控えた参加者が、少しでも前進していこうという気迫ある演奏はどれも聴きごたえがあり、中には毎年はるばる東京から参加されている方もいらっしゃいました。ステップのあとには伊勢神宮へ参拝されるのだとか。自分だけの楽しみを、ステップと共に見つけ出されているのですね。ただ、この時間になって来ると聴衆も少なく、せっかく素晴らしい演奏をされた参加者の方にとっても残念だったろうと思います。難易度的にも高いレベルの演奏を聴ける機会にもなるので、子供たちにとっても大きな目標となり、励みになると思います。またたくさんの人に聴いてもらってこそ演奏する喜びにもつながるのではないでしょうか。このことはこれからのステップの課題になるのではないかと感じました。
あいにくの雨にもかかわらず、朝からたくさんのリトル・ピアニストたちがご父兄の手に引かれてやってきました。みなさんそれぞれ思い思いのおめかしをして、緊張の舞台へ上がります。第三者から見れば1分足らずの曲でも、演奏する本人や先生、ご父兄の方にとっては、このために長い月日をかけてがんばってきた証です。コンクールではなく、日々の歩みを披露し、その励みとなるように、というステップの開催理念に沿って、それぞれの演奏前に演奏者自身のコメントが読みあげられます。日々の練習で苦労しているところ、楽しんでいるところ、特にアドヴァイスをしてほしいところ...など、中には本人の意思と裏腹に聴衆の笑いを誘うようなコメントもあり、和気あいあいとした雰囲気で進んで行きました。
また橿原地区では数年前から、小さいうちから他の楽器とのアンサンブルをすることによって、聴く力を身につけてほしいという願いのもと、ヴァイオリンをはじめとする旋律楽器と一緒に弾く室内楽ステージも同時にエントリーできるようにしています。既存の室内楽の作品だけでなく、普段練習しているバイエルやブルグミュラーの曲にオブリガートとしての旋律が加わった編曲の楽譜も出版されています。
これまでにヴァイオリンに加えてコントラバスやチェロの奏者をゲストとして招き、いつもの音楽が一層イメージ豊かになるのを聴き、ピアノを旋律楽器のように歌わせるにはどうすればいいか、また伴奏の役目に回った時にはどんな風に旋律を聴けばいいか、楽しみながら学んでいます。今年は新たに、木管楽器の華でもあるフルートの奏者を招き、デュオやトリオを披露する参加者も多く見られました。
合計12時間に迫るほどの長時間の今回のステップでは、アドバイザーの4人の先生方が3人ずつローテーションを組んで、一人一人の参加者の演奏に丁寧なコメントを書いて下さいました。また、各部終了ごとに総評を述べて下さいました。参加者やご父兄のみなさんが熱心に耳を傾ける中、先生方は橿原地区のレベルの高さをまずほめて下さいました。
そして何人かの先生方がよくおっしゃっていたのが、和声感を身につけること、です。特に小さな生徒さんにIの和音、IVの和音、Vの和音、それぞれの区別を分からせ、またそれをイメージしやすく分かりやすい表現に置きかえて説明することで、小さいうちから和声による起承転結のある演奏ができるだけでなく、曲がさらに複雑になっていってもその中にシンプルな骨格を見つけ出すのに役立っていく、というお話が印象的でした。
夕方以降になってくると、一人一人の曲目もどんどん大曲になっていきます。試験や受験を控えた参加者が、少しでも前進していこうという気迫ある演奏はどれも聴きごたえがあり、中には毎年はるばる東京から参加されている方もいらっしゃいました。ステップのあとには伊勢神宮へ参拝されるのだとか。自分だけの楽しみを、ステップと共に見つけ出されているのですね。ただ、この時間になって来ると聴衆も少なく、せっかく素晴らしい演奏をされた参加者の方にとっても残念だったろうと思います。難易度的にも高いレベルの演奏を聴ける機会にもなるので、子供たちにとっても大きな目標となり、励みになると思います。またたくさんの人に聴いてもらってこそ演奏する喜びにもつながるのではないでしょうか。このことはこれからのステップの課題になるのではないかと感じました。