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彦根地区が「秘境」と呼ばれていた頃の話

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秘境といっても、こっちは、そう呼ばれていたことすら知らなかったのですが・・・

ある年のピアノステップでの講評でたまりかねたあるアドバイザーの●●先生が
「あなたたち、なんて格好でピアノを弾いているんですか、ちゃんと足台をつかいなさい!
イスの高さもデタラメです。そんなことをしてると絶対じょうずに弾けないわよ!」

まったりとした会場の雰囲気はとつぜん ピーンと張り詰めたものになったのでした。
ポカンと口をあけている子供達に気づいて、その先生が続けます。

「ごめんなさい、あなたたちは悪くないのよ、
悪いのはちゃんと指導しない先生です!(キッパリ)」

「これは肝心なことだから、指導なさっている先生達に申し上げます。
ピアノを弾く姿勢をちゃんと指導しないと、生徒がピアノをこの先続けられなくなりますよ。
ちゃんとご指導なさい!」

良薬は口に苦しと いいますが、苦言というのは、言う人も大変な勇気が要ります。
「ハーィ、皆さんとてもお上手でした~」と言って帰ったほうが気楽です。
それを敢えて苦言を呈するというのは、本当の愛情がなければできないことです。

また、言われた方はなんでそんなことを言われるのか理解できないことが多いのです。
「ヒェーン、怒られちゃった。」
「なんでステップに生徒を出して、しかられなきゃいけない訳?」
「だって、言っても生徒は聞かないんだから、しょうがないでしょ。」
先生たちも思い当たるひとは心中おだやかでありません。

でも、こう言うことがなければ、彦根地区は今でも、マッタリーとした秘境として
存在していたか、あるいは、とっくの昔に、消滅していたかもしれません。

本当に、その時指摘されたことの重要性が解るのはもう少し先になるのでした。

姿勢の重要性とは、「自由にピアノを弾く」につながるのでした。

さて、4月27日月曜日には、石井なをみ先生の 指導法講座が
JR稲枝駅下車 みずほ文化センターで 開催されます。

石井なをみ先生はレッスン室訪問でもおなじみですね。

レベルの高い生徒さんを多く育てた先生の秘密を知りたい方は

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