5月3日、我孫子市湖北地区公民館に於いて、穂積有紀先生主催の我孫子たんぽぽステーションによるステップが開催されました。
我孫子市は今回の震災の被災地でもあります。先生のお宅が被災され、レッスンが受けられない状態で、鹿島から参加して下さった方もおられました。
震災の影響がまだ色濃く残る日々ではありますが、アドバイザーの先生も言われたように、ここだけは別世界のようでした。
85組が8部に分かれての演奏です。アドバイザーの先生は、伊藤祐子先生、尾見林太郎先生、佐藤由有子先生、松田映子先生です。
1部2部はピアノを始めたばかりの可愛いお友達が一生懸命演奏して下さり、佐藤先生の講評では、音楽が大切な友達となるように、長く続けられるようなサポートの必要性、弾き始める前に拍子を感じて、どんな音にするか考えてから弾きましょうと言うアドバイスを頂きました。
3部4部はコンペにも参加される小、中学生の参加者が多く、伊藤先生は、家で練習する時に、ホールではどんな音に聴こえるか、音を良く聴きながら練習して欲しいとの講評をされました。
また、今回は尾見先生のトークコンサートがあり、ブルグミュラーの清い流れ、せきれいを弾きながら、テクニックに関するお話をされ、スティリアの女を例に取り、先生自ら踊ってみせてくださり、ワルツの感じ方を教えてくだざいました。大人向けには、去年、今年と生誕200年であるショパン、シューマン、リストを人として見たらと言うお話をされ、会場は先生の軽妙な語り口に笑いを誘われて、最後のリストのハンガリー舞曲11番では見事な演奏を聴かせて頂きました。尾見先生の大らかで朗々としたお人柄が伺える楽しいトークコンサートでした。
5部6部は、ビアノの勉強を長くされたジュニアの皆さんで、コンペの曲で参加されたり、ポップスやジャズなど幅広い、聴きごたえのある演奏で会場を魅了していました。
尾見先生の講評は、バロック、古典、ロマンなどの様式を意識して勉強するようにとのアドバイスと、右手のメロディーに対しての左手とのバランスに気をつけるようにとの具体的なアドバイスを頂きました。
7部8部はグランミューズの皆さんの演奏です。60歳を過ぎてからピアノを始められた方などシニアの方の深く優しい音色は、聴いてる者の心を洗うようでした。まさに音楽とは癒しであると実感する瞬間でした。
松田先生の講評は、心温まるグランミューズの演奏は毎回楽しみにしており、また全体を通して我孫子地区はレベルが高くてびっくりしましたとお褒めの講評を頂きました。
今回は震災の影響もあり、去年より参加人数が減りましたが、それでも朝10時から夜の8時まで、クラシックだけでなく、ジャンルの違う曲、連弾などそれぞれの想いが伝わる素敵な演奏を聴くことが出来ました。また来年に向かって、ご参加くださった皆様に満足して頂けるよう、より良いステージ目指してたんぽぽステーションを盛り上げていきたいと思います。