去る11月8日、ヤマハ竹園センターホールにて、ビクター・ローゼンバウム先生による公開レッスンを開催いたしました。2年前にも一度開催しましたが、その時に、受講生の演奏が見る見る変化していく様子を目の当たりにして、まさに"ローゼンバウム・マジック"と、会場に感動が広がりました。そして皆様から是非また開催して欲しいとの声が寄せられ、今回、このような機会がもてることになりました。お忙しいローゼンバウム先生との間で調整をしていただいた支部長の米元えり先生、そしてヤマハつくば店の田中さんを始めとする皆様方に感謝いたします。
当日の内容は、このサイトでもチラシのご紹介をしておりましたが、受講生は小学校4年生から高校3年生までの8名で、以下のようなプログラムでした。
第 1 部
1. 浜口 夏生 (中3) ショパン スケルツォ 第1番
2. 木村 萌々子(小5) ラヴェル ソナチネ 第3楽章
3. 根岸 杏 (中3) ベートーヴェン ソナタ 第7番
4. 岡田 恵実 (高3) ブラームス ラプソディー Op.79-2
~~~~~~~~~休 憩~~~~~~~~~
♪連 弾
シューベルト ファンタジー ヘ短調 Op.103・D940
プリモ 米元 えり
セコンド ビクター・ローゼンバウム
第 2 部
5. 大内 絵理香(中3) ベートーヴェン ソナタ 「悲愴」 第1楽章
6. 勝本 和花奈(中2) ラヴェル ソナチネ 第3楽章
7. 加藤 佑 (中2) ショパン スケルツォ 第3番
8. 森田 凪 (小4) モーツァルト ソナタ KV.570より
レッスンの"マジック"はさることながら、休憩後の米元先生とローゼンバウム先生の連弾は、非常に奥深い素晴らしいもので、会場がシンとなり、小さなお子様まで聴き入っていました。米元先生の「ローゼンバウム先生のシューベルトを伝えたかった」というお言葉どおり、味わい深いシューベルトでした。
それにしても、ローゼンバウム先生のタフなこと、演奏後の第2部も、体全体で受講者に音楽を伝えて、エネルギッシュなレッスンでした。
では、聴講していた二名の方にご感想を寄せていただきましたので、以下にご紹介して、今回のレポートとさせていただきます。(レポート文責:岡部玲子)
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(PTNA会員 竹内立子先生より) ローゼンバウム先生の公開レッスン、2年前に引き続き、2回目の聴講でしたが、また素晴らしい内容で、大変勉強になりました。今回は、練習の域を超えて、何かを表現しなければならないという先生の言葉が、とても印象に残りました。先生の豊富なインスピレーション、弾かれるピアノの美しい音色に導かれるように、受講の生徒さん達からも、どんどん音が言葉のようにあふれてくる様子には、本当に感銘しました。また、米元先生との連弾、冒頭から引き込まれ、いろいろな場面を想像できるような、お二人の演奏にも感動しました。最後に、ローゼンバウム先生が、前回受講した生徒さんをちゃんと覚えていて、声をかけられたこと。先生が、音楽を通して、一人一人との時間を大切に過ごされているのだと改めて感じることができ、とても有意義な公開レッスンだったと思います。
(受講生のお母様でPTNA会員 木村啓子先生より) 噂通り、褒め上手で、生徒の余計な緊張を取り去り、先ずは生徒の良さを引き出してから、先生の理想とする方向に持って行く、と言うレッスンでした。皆、否定された感じは持たず、いつの間にか先生のペースにのっているのには、びっくりでした。娘は自身が教えて頂いたた曲以外は弾いた事が無いのですが、先生の分かりやすく楽しいリアクションに引き込まれ、最後までよく聴いていました。通訳の上原先生には、的確な表現かつ抜群なタイミングで、ローゼンバウム先生の素晴らしさをそのまま伝えて頂いたと思います。つくば支部の先生方には、身近なつくばで小学生にまで外国の著名な先生のレッスンを受けられる機会を提供頂き、しかもローゼンバウム先生と米元先生の素晴らしいDuoまで聴かせて頂き、親子で感謝の気持ちで一杯です。