
当日は導入期、小学校低学年、小学校高学年と3つの時期に分け、各々の時期に身につけて欲しい力、最短どの位で達成できるかの目標を掲げ、非常に丁寧に分かりやすくご説明くださいました。
まず導入期には「体感」「音感」「読譜」の3つの項目について最短六ヶ月でマスターできるように指導されているとのことでした。「体感」のご説明の中で、「音楽は反射神経です」と言われたことが非常に印象深く残っています。語彙の少ない幼児に、反対言葉や連想ゲームなどのカードゲームを通じて、脳を刺激させ、イマジネーションを膨らませるという、一見ピアノのレッスンには関係のなさそうなことが、実は一番大切であるということを改めて実感させられました。
また、指先の神経をお手玉、ビー玉を使って発達させ、手首の柔軟さにはゴムボールを、また、カスタネットを足台に取り付けて、足で踏んで音を出すことが踵をつけてのペダル操作の練習になることも教えていただきました。「音感」「読譜」についても、カードや積み木を使ったり、タイムを計って、意欲をそそるなど、先生ご自身の工夫が随所に見られました。
後半ではスケールの指使いを5つのグループに分けて指導されていること、ツェルニーをテクニック別に分類して、順番通りでなく、優しいものから与えることなど、大変参考になるご説明をしてくださいました。
2時間という限られた時間で、これ程たくさんのこおをお話してくださった根津先生に感謝の気持ちでいっぱいです。是非また続編をお聞かせ下さい。
また、これだけ短期間で成果を上げられているご指導の影には、多大な親御さんのご協力があるものと思います。次回は是非、親御さんとのお付き合いの仕方などもお話くだされば嬉しく思います。