2009年11月8日(日)、岳本恭治先生による『ピアノの構造と音の出し方 -正しいタッチと脱力を学ぶ-』 セミナーが徳之島文化会館 リハーサル室において開かれました。
オルゴールを使い、ピアノのあらゆる部分から、どの様に音が伝わっていくのかという実験を行い、思いもかけない場所、キャスターや鍵盤の蓋からも音が伝わる事にとても驚きました。
又、音を出しながら同時に雑音も伝えてしまっているという事も知り、弾くことだけにとらわれて、実際どの様に耳に音が届いているのか、驚きの連続でした。
ピアノの構造と打鍵の仕組み、音の伝わり方、又、各楽器メーカーによる様々な違いなど、とてもわかりやすく、特徴を知る事ができました。
次に 「弾き心地」をなぜ感じてしまうのか について、どのピアノも鍵盤は何ら変わらぬ重さなのに、耳が重さを感じてしまう理由は、知らず知らずに「力み」が入り、無駄な力を入れてしまっている事、いつも通りに弾く事がなぜできないのか、又、私達が日々、生徒達に間違った手の形をさせてしまっていた事を知り、自分の指導の誤りに気付くことが出来、この講座を聞かなければ長い間ずっと誤った指導を続けていたかもと思うと、とてもありがたく、感謝の思いでした。
又、作曲家別の日記などからのレッスンの様子や、演奏法の特徴、をより詳しく説明していただき、指の使い方、フレーズ、手の形、細やかな練習方法など、レッスンを進める中でより取り入れやすく、即活用できる指導法を伺うことができ、本当に「目からウロコ」の講座内容でした。
♪ 今まで、色々な講座を受けてきましたが、直接ピアノの部品を手でさわった機会は初めてで、自分の指でさわった感触を通し、どの様に響きが伝わったか、指の動きと弾き方まで連なるお話を聞くことができ、とても参考になりました。
大きな音を出さなくても、無理な手の形をしなくても、自然な動き、無理のない響きを作ることができるということを知る機会を得られ、深い感謝の思いでいっぱいになりました。
遠い徳之島にいながらにして、とても充実した内容の講座を受講できました事に大変うれしく、感謝いたします。ありがとうございました。