【セミナー実施レポート】近藤嘉宏先生セミナー(2020/09/22開催)
古典の風格を整えようVol.10
近藤嘉宏先生によるベートーヴェンピアノソナタ
〜レクチャーと演奏〜
中期のピアノソナタ
第18、19、20、23、24、25番
演奏 第23番Op.57 「熱情」
4/5開催予定だったセミナーが新型コロナウィルス感染拡大で延期になり、今回初めて現地での開催と同時にオンライン上でも並行して行いました。
この準備のためにピティナの實方さまには手取り足取りご指導いただき、大変感謝申し上げます。
オンラインで参加された方々には充分にセミナーの内容は伝わったでしょうか。
近藤先生によるセミナーでは
音の方向性
和音進行を聴きながら音色作り
音の流れからくる表現法〜シンプルな音楽をいかに美しく表現するか
f,sfは決して大きさではない、音楽の性格を表現するもの
記譜法からベートーヴェンは何を求めていたか?
などなど すぐに実践したくなるそんなアドバイスが多く詰まっていました。
ベヒシュタイン・ジャパン株式会社社長、そしてKlavierbaumeisterでいらっしゃる加藤正人様との対談ではベートーヴェンが使用した楽器の変遷 その楽器に合わせた作品が生まれていること 最後にベートーヴェンは繊細な表現が可能なシュトライヒャーの楽器に戻っている デリケートな感覚の持ち主だったのでは?など興味深いお話。
また
「ピアニストはおとなしいピアノを力づくで制服してはいけない。フォルテ 大きな音は音色は作りにくい」
この言葉には納得しました。
圧巻は熱情ソナタの演奏!
悲愴ソナタ2楽章のアンコール付き
長時間のレクチャーの後の素晴らしい演奏 
贅沢なひとときでした。
次回は 2021年1月17日 10:30〜
       汐留ベヒシュタインサロンにて
       オンラインも予定
 「ワルドシュタインとハンマークラヴィア」 です。
また皆様にお会いできますように!

 
                              
                              
                           
2018年1月6日(土)汐留ベヒシュタインサロンにて
d-moll幻想曲では、出だしのAndanteには、英語のgoの意味があること。アリアの前の休符、静寂も音楽であること、」低音に見られる下降する音型は地獄に引き摺り下ろされるような恐怖! 逃げ出したい感情、諦め、叫び、、、、、そして穏やかな微笑みのメロディー。 この暗から明への切り替えがまさしく天才モーツァルトであるところ! そしてこの曲は初版譜では第97小節のい音上の七の和音で終わっていた、、そこから先は弟子が書いたのであろう。ただ内田光子氏のCDでは、彼女のオリジナルが付け加えられている。























































