コンペティションが始まり、各所で参加者の意気込みが感じられる時期となりました。
練馬光が丘ステーションでは、6月21日に赤松林太郎先生をお迎えして、コンペティション
課題曲公開レッスン&コンサートを開催しました。
公開レッスンでは、B級(3名)、C級(1名)、D級(1名)、E級(1名)、がそれぞれの課題曲2曲を演奏し、
その曲の特徴、演奏法などを、短時間にも関わらず、ポイントをしっかり教えて下さり、
受講生の演奏がみるみる変化し、まるで生き物のように表情豊かな演奏となりました。
<ポイント>
・バロックは、4声を意識し音色を弾き分けることで表情豊かな演奏となる。
・伴奏型の拍感が大切であり、その和声で背景の立体感を作ること。
・休符にも、表情(スタッカート)を付ける。
・モーツァルトとベートーヴェンの楽譜の違いがある。
・指先の使い方、弾き方。
・ホールでの演奏法、など。
後半は、赤松先生によるコンサートが行われました。
<プログラム>
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.141
シューベルト:即興曲 Op.90-3
ショパン:スケルツォ 第2番 Op.31
シューマン:いとしい五月お前はまたやってきたOp.68-13
ピアソラ(山本京子編曲):リベルタンゴ
スカルラッティの軽やか、かつ繊細なきらきらした音色にハッとさせられ、
シューベルト、シューマンの優しい穏やかなメロディーに安らぎを感じ、
ショパンは、変化にとんだテクニックを難なくこなし、ダイナミックなハーモニーが響き渡り、
そして、リベルタンゴは、ホールの良さを最大限に活かした素晴らしいサウンドで、客席をすっぽり包み込み、観客が魅了されてしまいました!
あまりの迫力の凄さにアンコールが起こり、ショパンのワルツを、最後しっとりと演奏して下さいました。
その場にいた観客は、感激でいっぱいでした!