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碧南ステップ開催レポート(2012.11.24、25)

 秋も深まり、冬の寒さも感じられるようになった季節の中、11月24日,25日と2日間に渡り「碧南ステップ」が開催されました。

 今回も子どもから大人まで140組が参加され、バラエティーに富んだ演奏で大いに盛り上がりました。幅広い年齢の方々の演奏を聴くことは、お互いに刺激し合うことができ「生涯、楽しみながらピアノを続けていく」啓発にもつながっていると感じました。

 12月に行われるコンクールや演奏会のリハーサルを集めた部では、リハーサルとはいえ、本番さながらの緊張感が漂っていました。講評では、拍子感や和声感、感動する演奏とは...などなど、質の高いアドバイスをいただき、仕上げにも一段とエンジンがかかったと思います。

 今回7回目となる『室内楽体験』では、回を重ねて室内楽が定着して来たこと、初めての秋季開催のため、季節柄クリスマス関連の曲も選曲の対象になったことで、19人もの参加者がありました。

 24日の多喜先生による公開レッスンでは、弦楽器の特徴やピアノとの違いなどを丁寧に説明していただいた後、一人一人、弦楽器と合わせるための音の出し方や呼吸の合わせ方などをレッスンしていただきました。短い時間でもポイントを突く的確なご指導に、ただただ冷や汗(自分の生徒の時)と感動の連続でした。

 レッスンでは緊張していた参加者の方も、一夜明けた本番では、まるで多喜先生の魔法にかかってしまったかのように、前日とは見違えるようにレベルアップしていました。チェロやヴァイオリンの音をよく聴いて「合わせよう!」という気持ちが伝わってくる演奏でした。

 他のアドバイザーの先生方からも「ソロと違って、少し誇らしげなとってもいい顔で、楽しんで演奏してましたよ。」「皆さんアンテナを張って、弦の音をよく聴いてみえましたよ。小さい頃からこんな体験ができて、ちょっと羨ましいです。」と嬉しい講評をいただくことができました。

トークコンサート ~トリオでXmas~

 皆さんおなじみのクリスマスソングでありながら、なかなか身近で聴くことのできない"ピアノトリオ"という形のコンサート。それは高級レストランのディナーのような、一足早い、極上のクリスマスコンサートでした。多喜先生のピアノは、絶妙なバランスでヴァイオリンやチェロと一緒に歌ったり対話したり...。「さすがはプロ!」の演奏で、うっとりと聴き惚れてしまいました。

『室内楽体験』で演奏された参加者の方々にとっては、今までとは聴き方も違って大変勉強になったと思います。と同時に「もう一度やってみたい!」と強く思われたのではないでしょうか。

 最後に演奏してくださった曲、大震災の後に「鎮魂歌」として多喜先生が編曲されたギロックの『サラバンド』では、先生の祈りが込められた深い思いが会場を包み、ヴァイオリンやチェロのせつないメロディーが胸にせまってきて思わず涙があふれました。

 慌ただしい毎日の中で、ほっこりと心が癒され幸せなひとときを味わうことができ、多喜先生をはじめ、澤田先生、小縣先生には心からお礼申し上げます。
たった20分とは思えない密度の濃いステキなコンサートを、ありがとうございました。

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