2018年7月15日
第2回では音を弾く時から、いかに心に届く美しい音色で演奏していくのか
というところから一歩進んで、その曲のイメージに合う音色を出すための
タッチを磨く姿勢をどう身につけるかというお話でした。
ノンレガートから進んで、レガートについて。
子供の頃に、レガートとノン・レガートを意識して
弾き分けた経験がありますか?という問いかけ。
あまりないという方が多かったのですが、
松田先生の自作テキスト「ピアノレッスンシリーズ」では、ノン・レガートで一音一音を
大切に弾くことを徹底して、それを次に学ぶ美しい音色のレガート奏につなげます。
レガート奏では、2音間から3音間、4音間と少しずつ音を増やして、無理なく
丁寧にレガートを学びます。
小さな曲の頃からその曲らしく仕上げるという姿勢が自ずと身につくわけです。
また、色彩豊かな音色を引きだすタッチについて、著書「ブルク25のポイント集中練習」
から、松田先生オリジナルの楽しいネーミングの様々なタッチについて学びました。
まろやかな音色のための♪クッションのタッチ。
1オクターブの音の幅のある動きは♪ミトンのフォームで安定して音をはずさない。
レガート奏は♪ゆばタッチなどなど、子供にもわかりやすい手の動きをイメージをしたネーミングは絶妙でした。
また、つまずいている箇所がはっきりわかり、解消できる「クローズアップ練習」は
フレーズの分解練習。(拍頭から次の拍頭まで。)
リズムよく音楽的に弾けて、どの指が、また、どの音の響きが弾きにくいかが見えてくる
ものです。そしてイメージに合う響きを醸し出すタッチをじっくり研究することができる素晴らしい
練習方法でした。
弾きやすく、上手にきれいに弾けて、先生も生徒も満足。
「レッスンの中で一緒に練習した結果、先生が良いと思った音と
生徒良いと思った音が同じになる時、お互いの信頼関係が深まるのです。」
長年の指導経験からあふれる言葉が印象的でした。