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第4回ロシアンメソッドピアノ研究会レポート

今回は、「ピアノレッスン1b」のテキストに沿ってロシアンピアノ奏法における「レガート奏法」の導入を学習しました。
まず、ノンレガートとレガートの違い・・というところから、解説に入りました。レガートとは、「音の響きが繋がっている」ということ・・・研究会参加者に手渡される指導者向け解説書(このテキストには、ロシアン奏法、そして松田先生の指導における素敵エッセンスがたくさん詰まっています♪)のイラストを見ながら、松田先生からの説明に皆が聞き入ります。

いよいよ、次は実践です。参加者全員が、ピアノに向かい、レガート奏法を一から学びます。指の動かし方を丁寧にひとつひとつ出来るまで根気よく見てくださる先生。指を持って頂きながら、なんとか出来たときのあの喜び!音が美しくなめらかに響くのです!「今までのレガートって何だったんだろう・・・・」全員がそう思わざるを得ない瞬間でした。

そうこうしていると、レガート奏法にだけ集中しすぎる私たち・・です。第1~3回の間で学んだこと(ロシアン奏法における手のフォーム、タッチ、ノンレガート奏法など)も甘い部分があったらきちんとご指摘頂き、全員で何度も振り返り再確認を欠かしません。もちろん、奏法の内容だけでなく、音楽の作り方も丁寧に解説があり、実践します。テキスト1bは最後の一曲以外、すべて単音(先生の伴奏あり)、両手交互奏の曲で構成されています。交互奏で単音、一見すると同じようなテキストも市販されていますが、実際ロシアン奏法を学習していくと、全く異なることがわかります。この「ピアノレッスン」というテキストがいかに、ロシアン奏法に基づいて作られているかということを身を持って体感します。かわいいタイトルとイラストの入ったテキストで、参加者は生徒の立場になり、そして指導者の立場になり、ワクワクしながら取り組んでいます。

私たち指導者も一辺倒で生徒に教えられないように、手の形、背の高さ、指の長さなどそれぞれに異なる、参加者それぞれのロシアン奏法における疑問点にも松田先生は熱心に答えてくださいます。そして場合によっては皆で、解決できるよう話しあったり実践したりといった時間を取ることもあり、全てが役立ちます。研究会ではこうして、とても和やかに、しかしながら、頭の中がクルクルと回るくらいたくさんの「知識」と「体感」を得、そして「高揚感」(=生徒にも自分自身にも
早く実践してみたい、なんとも言えない不思議な気もち)に包まれながら、次回研究会での学びへのさらなるワクワクに向けて、自宅練習に取り組む・・こんな非常に心地よいサイクルでの学習を行っています。
(レポート:長谷 祐子)

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