
主にショパン・シューマンの作品に焦点を当てて、難しいロマン派をロマンティックに演奏するためには
(1) 音程(完全4度・長6度)⇒完全4度(夢)、長6度(希望)しかしmollになった場合(夢)から(悪夢)へ。(希望)から(失望)を表す。Durとmollの音程には時間差・ニュアンスの違いがある。
(2) フランス革命により『自由・平等・博愛』を手に入れた時代。自分達を主張・自分自身の感情(私自身が主人公になったものが流行る)をより深く曲の中に表現した時代。表現の幅が広がる。
(3) 拍感(ビート・パルス・タップ・)イネガルを用いても良い、楽譜上に書かれていないルバートを感じる。
(4) アゴーギグが必要。どんなに長い曲でも詞(ポエム)である。語るように。
(5) メロディーが美しくなければならない。メロディーは絶対的。伴奏も作り込む。
(6) 五線譜から出た高音は、固くどれだけ輝きを持たせるか⇒立体感・透明感・彩度。
(7) 調性が持っている色を感じる。ショパンが最も美しい瞬間に持ってくる調Desdur、悲劇的fmoll、英雄的なAsdur、さらにベートーヴェンはEsdur、バッハhmollを広く好んで用いた。
(8) シューマンには少し陰がある。(シューベルトと陰影の違い)カノン形式を使うのが大好き。フレーズが細かいのは1つの単語だから。ドイツ語的な単語を合わせて一つのフレーズ。パルランド(語るように)演奏。「うたって」はショパンになるのでダメ。
(9) シューベルト・シューマン・フランスのリートを日頃から聴く事も大切。

Rep:熊本きなっせステーション 井上真美